今どきの日本では「NHKオンデマンド」というサービスがあるようですね。
フィンランドの国営放送Yleにも似たようなサービスがあります。その名も Yle Areena(ホームページ:Etusivu | TV | Areena | yle.fi)。Areena にある多くの番組は、テレビで既に放映されたものです。でも、テレビでは放映せずにネット上だけの番組、というものもあります。
使用は無料。会員登録はしてもいいけど、しなくても使えます。
もっともフィンランドでは、テレビの有無にかかわらず、みんなが「Yle税」を払っています。そういう意味では「無料」というと語弊があるかな。「別料金が課税されない」といったほうがいいのかもしれません。
いずれにしてもその Yla Areenaには、インターネット上で一定期間視聴できる映画が、毎週土曜日にアップされるんです(Areenaleffa | TV | Areena | yle.fi)。
そして、昨日アップされたのが『火垂るの墓』。30日間…今日から数えると29日間…視聴可能です。フィンランド国内限定ですが。
この映画、あまりに悲しいので、くうっけりは見ません。
1988年上映…もう28年も前の映画なのに、かなり印象に残っているんですよね。それだけインパクトが強かったんだと思います。
内容もさることながら、「見る順番を間違えた!!」って後悔したこともよく思い出すんですよ。
『火垂るの墓』と『となりのトトロ』って同時上映でした。
くうっけりが映画館へ行ったとき、ちょうど『となりのトトロ』が始まるところでした。何も考えずにそのまま映画館へ入り、『となりのトトロ』を見ました。そして、当然のごとく、続けて同時上映の『火垂るの墓』を見てしまったのでした。
映画館を後にした時の気分がどんなだったかは、ご想像にお任せします。
くうっけりは、もうこの映画を見る勇気はありません。でも、フィンランド人たちがこの映画をどう受け取るのかっていうのは、ちょっと興味がありますね。
(Helsingin Sanomatのこんなウェブページを見つけました。→Haluatko itkeä? Katso tämä maailman surullisin elokuva, joka on nyt Yle Areenassa - Elokuvat - Nyt)
ところでこの映画、フィンランド語名は『Tulikärpästen hauta』となっています。日本語名からほぼ直訳です。
そういえばその昔、ホタルのことをフィンランド語で「tulikärpänen」というのだ、と知った時には、ショックでした。この単語、複合語(tuli + kärpänen)なんですよね。「tuli 」は「火」のこと。これはまあいいんです。でもね、「kärpänen」…それってハエのことなんですよ。
ホタルってハエのような大きさだし、ハエのように飛び回るし…わからなくはないんです。でも、イメージのギャップが大きすぎる…
…と、とりとめのない本日2つ目の記事を書いたのは、夫が今『火垂るの墓』を見ているから。くうっけりは見たくないので、PC前に逃げてきたのでした。
散歩にて
1 日前