くうっけりの住んでいる地域は、ど田舎ではありません。住宅地よりは農耕地が確かに多いし、森林もそれなりにありますが。
でも本当の田舎とは違って(⁈)、うちの近くで森林になっているのは、ほとんどが農耕地としては適さないような場所のみ…岩山とその周辺です。
この辺りは昔は海だったそうです。現在ほぼ平地となっている場所は海の底でした。それで土も堆積したんでしょう、見るからに海の底であったような地形の場所は、今は主に畑になっています。
一方で、それなりに標高のある場所は島でした。その頂上付近は、いまだに岩がむき出しになっているところも多いです。それでも、岩の裂け目とか窪みにはマツやネズが生えていますし、岩山の頂上から少し下ったところは森林になっています。
くうっけりが自宅周辺で散策に行くのは、そんな森林です。そして、うちから徒歩で行ける森林は数か所あるんです。
でも結局、いつも同じ場所にしか足を運ばないんですよね。オモと一緒のときには一番歩きやすい場所、キノコ狩りやベリー摘みは一番近い場所へ、という具合に。
先日、青空に誘われて、このところずっと行っていなかった森林へ足をのばしました。
その森林の一部が伐採されていたのは、車道から遠目で見て気付いてはいました。でも、さほど広域ではないと思っていたのですよね。ところが…
前に来た時の風景と全然違う!!!
向こう側の斜面は伐採されていないんじゃないかと、歩きにくいのを我慢して斜面を登り岩山のてっぺんへ…でも期待は大外れ。
岩山のてっぺんにある、この石の山は古墳です。
右手奥(その奥は急斜面)に松の木が何本か残っています。でも、それ以外の木は大部分が切り倒されていました。
伐採されて木が一本も残っていない中を少し歩いていくと、そこにも古墳があります。こちらの古墳には、一応標識も立っています。
標識によれば、これは「法律で保護された古代遺跡」。
でもこの標識がある一帯は、すべての木が伐採されていたのですよ。つい苦笑いです。
保護されているのは、あくまで石を積み上げてあるこの古墳。そういうことなんでしょうけど、なんか虚しい…
そのあとしばらく歩いてたどり着いたこの古墳界隈は、うれしいことに、以前のままでした。標識もここのは立派なんですよね。他の古墳より大事にされてる?
標識には、「青銅器時代(1500~500BC)の墓 法律で保護された古代遺跡」とあります。
このあたりでは、ほぼ全部の岩山のてっぺんに同じような古墳があるんですよね。だから珍しくはない。それに、小さいし立派でもないから、知らなかったらお墓だなんて思いません。
そんなものなのに、こんなに長い間残っているのはすごいです。周りの木々を伐採することは今までにもあったのだろうけれど、古墳はちゃんと残してきたってことですよね。そういえば今回も、古墳には触れていないようでした。
約3000年間ですよ!すごいなあ…