夫が桑の苗木を買ってきたのは、3年前。
食べられる実がなる木が大好きな夫、どうやら桑の実を食べてみたかったらしい。
でも、桑の木って寒さにはあまり強くないんです。
フィンランドで販売されていた苗木なので、比較的寒さに耐えられる品種だったとは思います。それでも、晩秋から早春にかけては、不織布で覆って冬の寒さから守っていました。
ふた冬はそれで乗り切きりました。でも、3度目の冬のあとは…
完全に枯れているとわかってはいました。でも、もしかすると根元から新芽が出てくるかもしれない、なんて淡い期待を抱いたりもして…
そんなこんなでなかなか処分できないまま、すでに8月。もういい加減あきらめて処分します。
去年から今年にかけての冬は、植物たちにとって、とても居心地の悪いものだったようです。
雪がまだ積もっていないところに厳しい寒さがきて、例年だったら難なく冬越しする多年草でさえ、中には枯れてしまったものがあったそう。
そんな冬だったので、桑が枯れたのも仕方がないですね。
ところで、桑といえばお蚕さま。
フィンランドでもその昔(18世紀)、国産の絹の生産をしようではないかという動きがあったらしい。
彼らがまず取り組んだのが、蚕の餌になる桑の植樹。
その結果は言わずもがな…
桑の木々はフィンランドの寒さでは冬越しできないことが分かり、国産絹の夢はそこで完全に消え失せたそうな。
いずれにしても、フィンランドで桑を育てるのは難しいってことですね。地球温暖化で、状況が変わっていくかもしれないけど。
散歩にて
1 日前