フィンランドでの日常生活を綴っています。

日曜日, 8月 28, 2016

フィンランド国営放送Yleのサービスと映画『火垂るの墓』

event_note8月 28, 2016 editBy Kuukkeli (くうっけり) forum2 comments
今どきの日本では「NHKオンデマンド」というサービスがあるようですね。


フィンランドの国営放送Yleにも似たようなサービスがあります。その名も Yle Areena(ホームページ:Etusivu | TV | Areena | yle.fi)。Areena にある多くの番組は、テレビで既に放映されたものです。でも、テレビでは放映せずにネット上だけの番組、というものもあります。

使用は無料。会員登録はしてもいいけど、しなくても使えます。

もっともフィンランドでは、テレビの有無にかかわらず、みんなが「Yle税」を払っています。そういう意味では「無料」というと語弊があるかな。「別料金が課税されない」といったほうがいいのかもしれません。


いずれにしてもその Yla Areenaには、インターネット上で一定期間視聴できる映画が、毎週土曜日にアップされるんです(Areenaleffa | TV | Areena | yle.fi)。

そして、昨日アップされたのが『火垂るの墓』。30日間…今日から数えると29日間…視聴可能です。フィンランド国内限定ですが。


この映画、あまりに悲しいので、くうっけりは見ません。

1988年上映…もう28年も前の映画なのに、かなり印象に残っているんですよね。それだけインパクトが強かったんだと思います。

内容もさることながら、「見る順番を間違えた!!」って後悔したこともよく思い出すんですよ。


『火垂るの墓』と『となりのトトロ』って同時上映でした。

くうっけりが映画館へ行ったとき、ちょうど『となりのトトロ』が始まるところでした。何も考えずにそのまま映画館へ入り、『となりのトトロ』を見ました。そして、当然のごとく、続けて同時上映の『火垂るの墓』を見てしまったのでした。

映画館を後にした時の気分がどんなだったかは、ご想像にお任せします。


くうっけりは、もうこの映画を見る勇気はありません。でも、フィンランド人たちがこの映画をどう受け取るのかっていうのは、ちょっと興味がありますね。
Helsingin Sanomatのこんなウェブページを見つけました。→Haluatko itkeä? Katso tämä maailman surullisin elokuva, joka on nyt Yle Areenassa - Elokuvat - Nyt


ところでこの映画、フィンランド語名は『Tulikärpästen hauta』となっています。日本語名からほぼ直訳です。


そういえばその昔、ホタルのことをフィンランド語で「tulikärpänen」というのだ、と知った時には、ショックでした。この単語、複合語(tuli + kärpänen)なんですよね。「tuli 」は「火」のこと。これはまあいいんです。でもね、「kärpänen」…それってハエのことなんですよ。

ホタルってハエのような大きさだし、ハエのように飛び回るし…わからなくはないんです。でも、イメージのギャップが大きすぎる…



…と、とりとめのない本日2つ目の記事を書いたのは、夫が今『火垂るの墓』を見ているから。くうっけりは見たくないので、PC前に逃げてきたのでした。

2 comments:

ぶるべり子 さんのコメント...
はじめまして!
前はよくテレビでも流れてましたよね…
「鬱になるジブリの映画があってね…」なんてうちのフィンランド人くんと話していたことがあったんですがyleに流れているとは。
私は見たくないのですが、見たいなら…と教えたら、「悲しいのは嫌だ!」とかけてくれませんでした(笑)
Kuukkeli (くうっけり) さんのコメント...
ぶるべり子さん、こんにちは!
コメントをありがとうございます。

そちらのフィンランド人さまは、かわいいですねえ。
いいなあ、やさしい人なんだろうなあ。

それにひきかえうちのフィンランド人、悲しい映画だと私が釘を刺しても、さらに私は見たくないと言っても、見たがるんですよ。まったく…
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