でもおそらくあまり知られていないのは、フィンランドの森林でビルベリー摘みが楽しめるころ、そこでは、同じような色をした別のベリーも見つかるということ。
手のひらにある2つのベリーのうち、右上はビルベリー、左下はクロマメノキの実です。これはたまたま大きさが違っているけれど、ほぼ同じ大きさってこともめずらしくない。初めてベリーを摘みに行く人には、ちょっと区別しにくいかも。
でもよくよく見てみると、これら2種類の実のお尻(?)のくぼみの形はちょっと違う。ビルベリーは丸いけれど、クロマメノキのほうは角ばった形。
そして、何よりも大きく違うのが果肉の色。だから、どちらの実か分からない時にはつぶせばいい。つぶした指にしっかり色がつくのがビルベリー。下の写真では、上側の実がそれです。
木の幹(?)もだいぶ違います。どちらも低木だけれど、クロマメノキの幹や枝は細々としていながらも「木」の雰囲気。
一方、ビルベリーの方は、「木」というよりも「草」の雰囲気。幹や枝が緑色。
見慣れると、遠くから見ても葉っぱの色で区別がつきます。クロマメノキの葉っぱは、ビルベリーの葉っぱより青みがかっているので。
下の写真では、奥に群生しているのがクロマメノキ、手前がビルベリーです。
クロマメノキのベリーも食べられるので、ビルベリーと混同してもたいして問題はありません。でも、ビルベリーを摘む人はあまりいないみたい。別にまずくはないのだけれど、風味も特にないのです。ビタミンCはとっても豊富なのだそうですが。
くうっけりも、クロマメノキのベリーは集めません。せいぜい森林散策中につまみ食いするだけです。それが一番おいしい食べ方じゃないかな…
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