フィンランドでの日常生活を綴っています。

水曜日, 8月 14, 2019

公共放送のニュース ~2019年第32週(8月5日~11日)~

event_note8月 14, 2019 editBy Kuukkeli (くうっけり) forumNo comments
フィンランドの森林では、コケモモが色づき始めています。


さて、いつものように、先週のニュース。フィンランド公共放送Yleの夜8時半のニュース番組(参考サイト: Yle Uutiset 20.30 | TV | Areena | yle.fi )で報道されていたものです。

それぞれの日に書かれている最初のニュースは、トップニュース。もう一つは、その日報道された他のニュースの中から、個人的な好みで選んだものです。

2019年8月5日(月)

トランプ大統領 人種差別・偏狭・白人至上主義を非難

テキサスとオハイオの銃乱射事件を受けてのトランプ大統領のコメント。…めずらしく?!まともな大統領っぽい。

でも少し前に、いわゆる有色の女性議員に対して「もとの場所に帰れ」って言ってたのもこの方でしたよね、確か。

英国の2人の飛行士 スピットファイア機での世界一周へ出発

スピットファイアって、第2次世界大戦中に造られた戦闘機らしい。その飛行機で世界一周に挑むということで、この日英国を出発。

2019年8月6日(火)

中国と米国の貿易戦争は フィンランドにも影響ありと有識者

世界の経済成長を引っ張っている2大国ですから、直接的にしろ間接的にしろ、フィンランドにも影響があるだろうというのは、想像に難くない… いろんなところに影響がでてくるのでしょうが、ここでは、ニュースを見るまでぜんぜん思いもつかなかった影響の一つを挙げておきます(もちろんニュースでは他にもいろいろな影響についてとりあげられていました)。

おりしもこの前日は、中国が米国の農産物の輸入停止を発表。

中国と米国米国の大豆の多くは中国に輸出されているけれど、大豆が中国に売れなくなると、低価格でヨーロッパに売ることになるかもしれない。

フィンランドでは肉牛などの飼料として輸入大豆などはなるべく使わない方針だが、中央ヨーロッパでは現在も輸入大豆が家畜の重要なタンパク源。

したがって、ヨーロッパに安い大豆が入ってくると、肉生産においてフィンランドの競争力が低下する。となると、肉の輸出に悪影響がでる…

なんだか、風が吹けば桶屋が儲かる、の世界。でも、素人には思いもよらないようなところで、他にもいろいろな影響があるのでしょうね。

この20年間で1000の新種がフィンランドに

昆虫などの話です。温暖化の影響で、以前はフィンランドに見られなかった種の生き物が、フィンランドでも多く見られるようになってきているとのこと。

今のところ多くの種類が増えているのが昆虫。例えば、カメムシの種類が増えてきているそうです。トンボの種類はカメムシほどには増えていないけれど、昔はフィンランドで見ることはなかったアカトンボ(日本のアキアカネとは違う種類)も最近は見られるのだそうです。

2019年8月7日(水)

公営ギャンブルのコマーシャル 首相も批判

フィンランドの公営ギャンブル社 Veikkaus の宣伝・コマーシャルがこのところ問題になっていました。ギャンブル依存症の問題を考慮に入れていないって。

フィンランドの公営ギャンブルは、国の独占です。そして収入は、文化やスポーツの振興に使われる。そういう意味では社会にも有益なのだけれど、一方でギャンブル依存症にとっては問題あり。

収入は必要だけれど、ギャンブル依存症は防がなければいけない…そのへんのバランスは難しそうです。

フローフェスティバル 国立オペラ劇場へ拡張

フローフェスティバルは毎年ヘルシンキで開かれる音楽フェスティバル。今年はいつもの会場の他に、国立オペラ劇場でも。イギリスの振付師ウェイン・マクレガーの率いる団体が初来芬し、オペラ劇場で公演。

2019年8月8日(木)

IPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)報告書公表

日本のニュースサイトなどでも取り上げられていますね。例えば ↓


学校の新年度始まる

自治体によって学校が始まる日に多少の違いがありますが、大部分の小学校はこの頃に新年度開始。

ニュースでは新一年生と、この夏大学を卒業したばかりの新任教諭が取材されておりました。

2019年8月9日(金)

公営ギャンブル社 Veikkaus への非難続く

宣伝が問題視された Veikkaus。その後もいくつかの点で、非難や改善の要望が出ています。例えば、理事会のメンバーの中に、ギャンブル依存症などに関する専門家がいない、あるいは、役人らへの報酬額は、収益とに結び付けられている、等々。

それらの点、今後は徐々に改善されるということです。

フィンランドでギャンブルが国の独占になっているのには、どうやらギャンブルの弊害を防ぐためという名目があるみたい。だから、単に収益だけを重視するというのは、問題ありということのようです。

大統領が ハンナ・コソネンを学術文化大臣に任命

今までの学術文化大臣はアンニカ・サーリッコ女史。でも彼女は、これから1年間の家族休暇(産休/育休)に入ります。で、その間大臣を務めるのがこのコソネン女史。

今の内閣が成立したのは6月。だからその時点ではもうすでに、サーリッコ大臣が近々休暇に入ることは分かっていたのです。それでも大臣になった/なれた。すごくいい文化だと思いませんか? 日本では難しそう…

2019年8月10日(土)

中央党 党首選に向けての選挙戦始まる

大幅に支持率が落ちているフィンランド中央党で、今年は新たな党首が選出されることになっています。立候補者は2名。現在のところ、2人の支持率はどっこいどっこい。

タンペレでラムシュタインのコンサート

フィンランドのタンペレ市ではこの前日とこの日、ドイツのバンド「ラムシュタイン」のコンサートがありました。

2日合わせての客員数は6万人。日本の感覚だとどうってことない人数かもしれないけれど、フィンランドの感覚だとかなりたくさん。ちなみに、コンサートのあったタンペレ市の人口は、23.5万人ぐらい。

関係ないけど、くうっけりが住んでいる「市」の人口は、四捨五入して3万人レベル。赤ちゃんからおじいちゃん・おばあちゃんまでの市民が全部集まっても、コンサートの観客数には程遠い💦

2019年8月11日(日)

給与所得者からの来年の増税額 5億ユーロにのぼる見込み

Veronmaksajien keskusliitto(納税者連合?)による試算です。一般給与所得の税率は、平均で0.5%あがるだろうとのこと💦

フィンランドのフェスティバル エコロジーをより重視

フィンランドの夏は、数々のフェスティバルが開催されるシーズンでもあります。

大きいものだと、フローフェスティバル、ルイス・ロック…

いずれの場合も多くの人々が集まるわけで、当然、エネルギーや水、食べ物や飲み物 etc. が消費され、多くのゴミも排出されます。

そんなフェスティバルで、近年はエコロジーがより重視されているそう。特に若い世代の意識が高いようです。

今の時代「今どきの若いもんは…」なんて言えない気がします。一般に今の若者って、一昔前の世代よりもずっと賢いのでは?!

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