フィンランドでの日常生活を綴っています。

木曜日, 7月 18, 2019

公共放送のニュース ~2019年第28週(7月8日~14日)~

event_note7月 18, 2019 editBy Kuukkeli (くうっけり) forumNo comments
白樺の葉の緑と青い空と白い雲…平凡な風景だけれどとっても「夏」!!

ところでこの林道、車はあまり通りませんが、シカやウサギはしばしば活用しているもよう。


さて、先週のニュースです。すでに週末が迫り今更の感がありますが。フィンランド公共放送Yleの夜8時半のニュース番組(参考サイト: Yle Uutiset 20.30 | TV | Areena | yle.fi )で報道されていた主要ニュースになります。

毎回ニュース番組のオープニングで、まずその日の主なニュースがいくつか流れます。今回も前回に続き、それら最初に流れたニュースから最初の3つだけをピックアップしました。

毎度のことですが、フィンランド語で報道されたニュースをうまく訳せなかったり説明できないことも多いです。もとのニュースが、くうっけりの解釈入りでゆがんでしまっているかもしれません。それから時に、私見も書いています。ご了承くださいませ。

2019年7月8日(月)

 リンネ首相:緑の同盟と中央党の口論は経験不足によるもの

今の内閣になってからまだ日は浅い。でも、内閣政党である、緑の同盟と中央党との対立が見え隠れしています。これは、そんな中でのリンネ首相のコメント。

各政党からの大臣らは、まだ大臣として日が浅く経験も未熟。それが、内閣内の政党間対立が外部にも見え隠れする原因のひとつだろうとのこと。また、中央党に関しては、まだ新党首があきらかにならない党内の不安定さもあるのだろうってこと言ってました。

首相の立場としては、もちろん内閣政党内に対立があるなんていえるはずはないですよね。うまいコメントを考えたものだと感心しました。

ギリシャ 新政府樹立

普通に国際ニュースなので、日本でも報道されたのではないのでしょうか? 少なくともニュースサイトなどでは報道されていますね。

最年少の欧州議会議員: 自分らの世代の問題解決のため より多くの若い議員が必要

今期の欧州議会議員として、史上最年少の議員が当選しました。21歳のデンマーク人の女性です。

日本ほどはひどく?ないかもしれないけれど、欧州議会議員も全体的には高齢のようです。そんな中での若い新欧州議会議員です。それでどうやら、フィンランドの公共放送も彼女を取材したもよう。

もちろん年配の議員さんたちは経験が豊富。それはこの若い議員さんも認めています。ただ、自分たちの世代の問題解決のため、もっと若い議員も必要だと彼女は言います。

今回の欧州議会では、主要人事の問題でもめていたけれど、そんなことばかりしていたら、若い人たちは欧州連合への興味を失う。もっと大事なのは、連合のこれからの方向性なのに。そんなことも言っていましたね。

確かにそうですよね。なんだかんだいって、これからの世の中の変化や問題に直接影響を受けるのは若い世代なのだし、人事を巡る政治勢力の攻防戦よりも、欧州連合そのものの方向性のほうがずっと重要なはず。

2019年7月9日(火)

政府は 給食での菜食の割合を増やしていく意向

これは政府指針にも明記されていること。肉生産のもたらす環境問題が背景にあるようです。

ハーヴィスト外相 EU代表としてスーダンへ

フィンランドのハーヴィスト外相が、欧州連合の代表としてスーダンへ赴くことに。スーダンでは軍事政権と文民とが和解したばかり。スーダンの民主主義と安定をEUが今後どのように支えることができるか、それを確かめるのが今回の訪問の課題だとのこと。

メキシコでの女性に対する暴力 切迫した状況

メキシコでは、女性に対する暴力・殺人が、緊急事態宣言の域まで上昇。2017年の統計では、一日に9人の女性がメキシコで殺されている計算になるのだそう。

殺しても、捕まって刑罰をうけることは少ないみたいです。だから犯罪も減らないみたい。

2019年7月10日(水)

少額年金受給者の年金受給額 増額

といっても、それほど大きな額ではありません。最大で50€。フィンランドの現在の年金最低受給額はひと月785€。この最低額しか年金がもらえない人のみ、50€の増額。もらえる年金額がこれより多い場合には、その年金額によって増額の度合いが違う。1400€以上のの年金収入がある人は対象外。

その他にもいろいろ条件によって変わってくるようです。いずれにしても、年の変わり目にこの新しい年金受給額がとりいれられる予定。今は、それに向けて準備している段階。

3人のフィンランド人を 売春仲立ちと資金洗浄の容疑者として拘留

インターネットを使った大掛かりな売春仲立ちと、資金洗浄の疑いで拘束された主要容疑者6名のうち、3名がフィンランド人。

国際的な犯罪のようで、最初に調査が入ったのがスペイン。3名のフィンランド人らはそれぞれ、エスパニア、ルーマニア、マルタで拘束されたそうな。

リンネ首相 ベルリン訪問 アンゲラ・メルケルと会談

今回もメルケル首相の震えが見られました。公式の場ではこれが3回目。そんなこともあって、会談の内容そのものよりも、メルケル首相の健康状態に注目が集まったもよう。

2019年7月11日(木)

高等教育機関への進学競争 激しさを増す

特に人気がある分野への進学は、容易ではないようです。医学部などに入るのももちろん難しいですが、今年、競争率がより高かったのは、芸術関係の分野。役者とか映画監督とか脚本家のための学部でした。

ペルシャ湾でイギリスの石油タンカーをイランのボートが妨害

…というのはイギリス側の発表で、イラン側はそれを否定しているようです。

そもそも、とある大国のとある大統領さんが好き勝手に条約から脱退しちゃったりするんですもんねえ。

とにかく、ペルシャ湾の不安定な情勢が、悪い方向に進行しないことを祈るのみでです。

偽造の証明書で建設業等に従事しているウズベキスタン人らをフィンランドから追放

偽造の専門学校卒業証明書を使って、フィンランドで建設業等に就いている多くのウズベキスタン人たちがいることが判明。そして彼らは追放されることとなりました。人数は今のところ140人弱。

事情を知らずに彼らを雇用していた建設業界では、今後の労働力不足が心配されているようです。

2019年7月12日(金)

リンネ首相 ISIS難民キャンプに収容されているフィンランド人の近親者らに会う

ISISの戦闘員の妻としてシリアに渡ったフィンランド人女性たち、そして彼女らの子供たちが、シリアにあるキャンプに収容されています。キャンプの環境は非常に悪いようで、特に子供たちの権利を考慮すると、そのまま放っておくわけにもいかない…

フィンランド政府は、積極的に彼女たちを迎えに行くことはしない。かといって、子供たちの権利は無視できない。で、今後どうしていくかは、状況を見ながら検討中らしい。

フィンランド マリの危機管理でフランスに協力できるか検討

マリの危機管理への協力の要請は、フランスからのもの。ヨーロッパでは各国それぞれが、独自でそれぞれ、いくつかの国と防衛協力体制を築いているんだそうですよ。フィンランドとフランス間にも何らかの協定があるようで、それに基づいての要請らしい。

フィンランドはこれまで、中東の危機管理に重点を置いてきたこともあり、今回の要請にどのように応じるか否かはまだ未定だそうな。

同盟党とロシアの関係 捜査開始

くうっけりにはちゃんと説明できない💦ので、日本経済新聞のサイト の、このニュースに関するページをリンクしておきます。⇒ 伊副首相にロシア資金供与疑惑 捜査開始と報道 (写真=ロイター) :日本経済新聞

2019年7月13日(土)

フィンランド欧州議会議員ら: 欧州議会の委員会からの ID会派の除外は妥当

国会には政党ってありますよね。欧州議会では会派っていうのがありまして(参考:欧州議会の政治会派 - Wikipedia )、ID(Identity and Democracy)会派はその一つ。国粋主義・移民反対・欧州連合反対…そんな会派みたいです。ちなみに真のフィンランド人党の欧州議会議員らもこの会派です。

今回、欧州議会で委員会を形成するにあたって、ID会派の議員らは除外されました。そのことに対しフィンランドの欧州議会議員らは、妥当な判断だと考えているもよう。もちろんID会派が除外されたことについて、真のフィンランド人党の議員は非難していますが。

ニュージーランドで多くの人々が銃を放棄

テロの後、銃規制が強化されたニュージーランド。

この日はクライスチャーチで、銃の買い戻しが行われました。その日だけで、169名、224丁の銃が警察に届けられたそう。ただで手渡すのではなく、政府が買い戻すという形だったのも大きいのかな。

それにしてもニュージーランド、対応が早いですよね。さすがです。国の制度や大きさの違いはあるといえ、どこかの大国とは大違い…

ノルウェー人の南アフリカでの狩猟旅行に同行

南アフリカでの狩猟旅行に行ったノルウェー人に同行した記者のレポート。

狩猟を目的としたアフリカへの旅行者は、北欧にも結構いるらしいですよ。フィンランドからも毎年数百人が行くそうです。

この映像にあった地域では、土地にいる動物たちはその土地の所有者のもの。狩猟観光のほうが農業より収入があると気付いた地主たちは、動物たちを無下に殺すことはしないし、たくさんの家畜のために自然を牧草地化するなんてこともしない。野生動物が大事な収入源ですから。加えて、野生動物を買い入れて自分の土地に放したりもするそうなんですよ。

狩猟旅行、賛否両論ありますけど、野生動物保護に役立っている一面は確かにあるのかもしれません。娯楽として猟をする人の気持ちは全然理解できないけれど。

2019年7月14日(日)

スウェーデンで小型飛行機の事故  9人死亡

スカイダイバーたちが乗っていた小型飛行機が、離陸後まもなく墜落。搭乗者9名全員死亡。

政府 社会福祉・医療サービスの外部委託の条件を強化

地方自治体が社会福祉・医療サービスを外部委託することにブレーキをかけるためらしい。

パリ祭 フィンランドからはニーニスト大統領が出席

フランスからの招待を受けての出席です。招待された理由は今年のパリ祭のパレードのテーマ、欧州防衛協力。フィンランドは、他のヨーロッパ9か国とともに防衛協力を強化していく意向なので。

欧州防衛協力、将来的には宇宙の防衛なんていうのも念頭にあるみたいです。なんだかSFの世界のようにも聞こえるけれど、今はもう、そんな時代なんですね。

そういえばパリ祭のパレードで、人が飛んでましたよ。あれってもう、実用レベルなんでしょうか?! いつの間にかSFがフィクションじゃなくなってる💦

にほんブログ村 ライフスタイルブログ スローライフへ
にほんブログ村

0 comments:

コメントを投稿