フィンランドでの日常生活を綴っています。

月曜日, 6月 03, 2019

ハマナスを3年以内に撲滅せよ!とのお達しが…

event_note6月 03, 2019 editBy Kuukkeli (くうっけり) forumNo comments
ハマナスって、日本ではお馴染みの植物ですよね。北海道の花としても指定されているし。そういえばその昔、初めて北海道旅行したときに、ハマナスの果実酒をお土産に買ったなあ。

一方ここフィンランドでは、ハマナスの苗の販売が今年の6月1日から禁止になりました。ハマナスを国外から持ち込むのも全面禁止。さらには、今生えているハマナスも、3年以内に処分しなければならないことに。つまり、2022年の6月以降はハマナスを生やしてちゃいけない… (注:園芸用に改良された品種はこれらの対象にはなっていません)

ハマナスって、ヨーロッパでは外来種なんですよね。ハマナスがヨーロッパで植えられるようになり各地に広がったのは19世紀になってから。フィンランドでは20世紀の前半。

ハマナスは融雪剤にも強いということで、フィンランドではかつて、あちこちの道路の中央分離帯などにも植えられたらしいです。

そうこうしているうちに…

ハマナスは、手におえないぐらいに広がってしまったらしい。特に、海岸の砂地がハマナスに占領されてしまった。場所によっては1ha もの面積がハマナスで覆われてしまっているのだとか。在来の植物は追いやられてしまうし、海岸がとげとげの枝に密に覆われて、人々の憩いの場としても使えない。

そんなわけでハマナスは、フィンランドでは有害な外来種とみなされるようになりました。くうっけりもそのことは知ってはいたけれど…

今回のお達し?!には正直言ってびっくり。道路などの公共の場だけではなく、個人の家の庭からもハマナスを処分しなければいけないってことなんだもの。

鳥などが種を運ぶのだから、公共の地も私有地も関係ない。全部処分すべきだというのは確かに理解できるけど…

うちの庭にもあるんですよね、ハマナス。園芸用に品種改良されたハマナスに限っては、処分の対象にはなっていないけれど、うちのは明らかに完全なる野生児!つまり普通のハマナス。


今の家に引っ越してきたときにはすでに植えられてあったものなので、どう少なく見積もっても優に20年はそこに生えている…ということは、それだけ根もしっかり張っているはず。根っこは染色に使えるみたいだけれど、砂地ならともかく、うちの土はがちがちの粘土質。人力で掘り起こすのは、とんでもなく大変なことに違いありません。

ハマナスの地上部分を地道に切り取ることで、ハマナスが生えなくなるようにするのも可能だそう。地上から養分をもらえなくすることで、根っこを枯らすという戦略。うちではこっちの方法でハマナスを取り除こうと思います。

今年も青々とした葉っぱを元気に茂らせてくれているハマナスですが…


今、少しずつ刈り取っているところです。😢

参考ウェブページ



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