フィンランドでの日常生活を綴っています。

火曜日, 6月 25, 2019

公共放送のニュース ~2019年第25週(6月17日~23日)~

event_note6月 25, 2019 editBy Kuukkeli (くうっけり) forumNo comments
ハマナスが咲いています。でも、庭のハマナスは今年で見納め…😢


さて、一週間分(6月17日~23日)のニュースです。今回は、フィンランド公共放送Yleの夜8時半のニュース番組(参考サイト: Yle Uutiset 20.30 | TV | Areena | yle.fi )で報道されていた事項のみをまとめてみました。

ニュースは日付順ではなく、おおよその内容ごとに書いてみました。( )内にある数字が、そのニュースが報道された日です。

毎度のことですが、フィンランド語で報道されたニュースをうまく訳せなかったり説明できないことも多いです。もとのニュースが、くうっけりの解釈入りでゆがんでしまっているかもしれません。ご了承くださいませ。

国内ニュース

政治

クルタランタサミット(6/17)

大統領が夏の別荘で例年開催しているクルタランタサミット。この日は2日目でした。

真のフィンランド人党のハッラアホ党首は、移民の受け入れには否定的。また、ヨーロッパ連合の不確定な安全保障をもとに国防を構築するのは、好ましくないとも。

欧州連合加盟国の多くが、NATOの加盟国。だからなのか、欧州独自の防衛・安全保障にはあまり積極的ではないってところがあるのでしょうか? ちなみにフィンランドは、NATO国ではありません。

国民連合党関係者の40%が、現党首に対立する党首立候補者を望む(6/18)

国民連合等の次の党首選は、来年。そういう意味では、まだタイムリーな話じゃありません。でもなぜか、これがこの日のトップニュースでした。

党関係者の意識(意向?)調査をしたのが、公共放送Yle。そのせいでトップニュースだったのかも。そういえば今までも、Yle独自の調査とか取材がトップニュースになるというパターンは何度かありましたわ。

中央党 Antti Kaikkonen が党首選への立候補を表明(6/18)

国民連合党の党首選出の話と比べれば、こっちのほうがずっとタイムリー。中央党の今の党首はもう党首としては立候補しないことがわかっていますし、次の党首選出は年内ですから。

真のフィンランド人党青年部への補助金打ち切り(6/19)

詳しい理由は分からないけれど、国政選挙前のソーシャルメディアへのとある投稿が原因かも。けっこう話題になっていたので。そのあと、その投稿は削除されたけれど。

話題になっていたのは、真のフィンランド人党青年部のツイッター投稿。

確かその投稿には、アフリカ系と見受けられる親子3人の写真がありました。お母さんが赤
ちゃんを抱き、その横にいる夫らしき人と、幸せそうに赤ちゃんを見ている…そんな写真だったかと思います。そしてその写真に添えられていた言葉が

Äänestä perussuomalaisia, jotta Suomen tulevaisuus ei näyttäisi tältä.
真のフィンランド人党に一票を。フィンランドの未来がこうならないために。

で、この投稿の後すぐに、あちこちから顰蹙をかっていたのでした。

ところで、上記の引用は検索ページからです。ツイッターの投稿自体はすでに削除されていても、検索ページには残っているものなのですねえ。Google先生って怖い…

経済・就業

経済成長減速の見込み(6/17)

最近よく話題になっていることなので、今更という気もするけれど。この日は、財務省のの経済成長予測が発表されたのでした。

社会医療サービスを提供する Pihlahalinna が従業員削減交渉を始めると発表(6/17)

急速に拡大しすぎたというのが理由らしい。企業業績が悪くなっているなどの話は事前には一切なし。それだけに従業員たちにとっては、根耳に水のニュースだったようです。

情報技術サービスを提供するTieto と Evry 合併(6/18)

補正予算 交通網の改善に1億€(6/18)

政府、労使団体らが、就業率を引き上げるための方法について協議(6/19)

インターネットによる仕事斡旋増加(6/19)

看護師などが、インターネットを通じて仕事を斡旋してもらい、個人として仕事をするパターンが最近増えているらしい。地方自治体や、どこかの医療機関の従業員としてではなく、個人営業者として仕事をするという形みたいです。

ただねえ、なんかひっかかる。どこかの従業員としてではなく個人として営業するというのは、責任は増えるけど、実質収入などは減るみたい。仕事内容が同じでも。

タクシー協会 法の改善を要望(6/19)

約1年前に、タクシー法が改正されました。それにともなって、さまざまな問題点が浮かび上がっています。

この日のニュースでは、タクシーすべてに、メーターの設置を義務付けてほしいとのタクシー業界からの要望が取り上げられていました。メーターなしでタクシーを運転する業者がいるということですかね。

法改正のあとタクシーを使ったことはないので、実感としては何も感じることはありません。でも、改正後のニュースで流れてくるのは、ネガティブなことばかりです。

新政府の住宅政策 地方都市も重視(6/20)

新政府は、首都圏だけでなく、地方10万人都市の住宅政策にも力を入れる意向。

夏は地方店舗の書き入れ時(6/22)

地方の小型店が今後も営業を続けるのが可能になるよう、補助金・助成金の給付基準が緩まるそう。

大型スパーマーケットが幅を利かす昨今、地方の小型店が店舗を維持するのはなかなか大変なのでしょう。それでも夏は書き入れ時。人口が少なく、冬場はあまり客が来ない地域でも、夏はサマーコテージに人がやってきます。コテージで夏を過ごす人々にとっても、地域の店はとても大事なようです。

新政府 短時間勤務を容易にする政策を推進(6/22)

就業率75%の目標達成のための一つの手段として、障害や病気などで100%の労働ができない人たちが就職しやすいような対策を講じていくとのこと。

社会・生活

若い世代の農業従事者 リスクと無理解の中で(6/18)

今の時代、投資をして大規模に農業を営まなければ食べていけません。一方で、農業の将来が安定しているとは決して言えない。投資をするということは、それだけリスクを背負わなければいけないということでもあります。

また、近頃の、特に農業を知らない人は、農業従事者への理解がない。例えば穀類の生産にどれだけ手がかけられているのかを知らない。無駄に農薬を使っていると思っている。農家は楽していると思われる…

そんな中でも、農業に従事している若い世代がいる…ありがたいことです。

ニュースでは、とある農家の青年が取材されておりました。

野の花 どれだけわかる?(6/18)

野の花がたくさん咲いている季節です。フィンランドでおなじみの野の花をどれだけ知っているか… Yleのニュースサイトのページでテストしてごらんなさい!ですって。そのページというのがこれ→ Kesän kukkaloisto on parhaimmillaan: Kuinka hyvin sinä tunnet luonnonkukkia? | Yle Uutiset | yle.fi 

フィンランドではお馴染みの、50種類の植物の写真があります。興味があれば、ご覧になってみてください。フィンランド語OKの方は、テストの方もお試しあれ!

これからの刑務所 中心街近郊へ(6/19)

街には、刑務所と協力関係にある施設…学校や職場など…があるし、刑務所への従業員の確保も容易。そして、街近郊への刑務所の建設は、何よりも受刑者の社会復帰促進のために有益だと考えられているようです。

フィンランドの食品 EU国内で5番目に高価(6/20)

特に果物や野菜が、EUの平均よりも30%近く高価。一方で、油脂類は平均よりもちょっと安いようです。

ただしこれは、単なる価格の比較。ちなみに、EU加盟国の中で食品の価格が一番低かったのはルーマニア。ルーマニアの平均月給は約400€だそうです。だから、それぞれの国の平均収入も考慮すると、おそらくまた違った結果になるんじゃないかな。

廃棄食品を購入する人々も(6/20)

インターネットで廃棄食品を購入する人たちがいます。賞味期限が切れそうだったり切れた商品が、格安で買えるというネットショップがあるみたい。食品廃棄を減らすことができるし、消費者は食費を節約できるという、一石二鳥のサービス。このサービスを使っている学生さんが取材されていました。

油流出事故 回収処置終了(6/21)

フィンランドの領海で、流出した油が見つかりました。その後すぐ回収作業開始。そして回収処置はこの日無事終了したとのこと。

夏至祭話題いろいろ(6/20・21)

サマーコテージからの中継があったり、コテージや地方ではなく都会で夏至祭を過ごす人たちの話題だったり、ロバニエミの夏至祭前夜の様子だったり…なんだかんだと、夏至祭関係の話題が報道されていました。

夏至祭 おおよそ平穏(6/22・23)

とはいっても、飲酒運転と暴力事件で、警察はなかなか忙しかったらしい。夏至祭の時期にはお酒が入ること多いですからね。

天気がよかったこともあり、船で楽しんだ人も多かったため、水上警察も忙しかったそうですよ。こちらでもやっぱり飲酒運転とか暴力沙汰とか。水上警察だけに、岩に乗り上げた船の救出なんかもあったそう。

フィンランドでは毎年、夏至祭前夜から週末にかけての事故死者数もニュースに取り上げられます。今年は溺死が5名、交通事故死が2名でした。

外交

リンネ首相、スウェーデンを公式訪問(6/18)

新首相が最初に訪問する国は、今までの慣例だとスウェーデン。でも今回は、最初の訪問国がエストニア。で、二国目がこの日のスウェーデンでした。単に、スウェーデン側の日程が合わなかったからだそうです。

ニュースの映像で、リンネ首相がスウェーデン語をちゃんと話せることもわかりました。

スウェーデン語ってフィンランドの公用語のひとつだし、学校では必修なので、本来は話せるはずなんですけどね、話せない人も意外に多いみたいなのですよ。

裁判

二重国籍をもつ求職者の不採用は違法との判決(6/17)

フィンランドとロシアの国籍を持つ求職者、二重国籍だからということで不採用となりました。求職先は軍の食堂。

地方裁判所では、これは違法だと判決。ただし、軍から委託されて人選をした会社は罪には問われませんでした。この会社は、軍からの要望に応じただけだたということで。

地方裁判所 警察上層部らに無罪の判決(6/19)

警察のお偉いさんたちが起訴されていた裁判です。長い間騒がれていた話なのだけれど、あまりよく理解しておりませぬ…💦

麻薬調査で、情報提供者について記録すべきだったのにそれを怠った。それで、責任者らが全部ひっくるめて起訴されてた…のだと思います。

ノキアンタイヤ もと役員らの刑罰軽減(6/19)

ノキアンタイヤのもと役員らが退職後、タイヤのコンサルタント会社に移ったそう。それで、企業秘密をもちだしたと訴えられていたみたいです。地方裁判所ではすでに判定が出ており、今回の判決は高等裁判所のもの。刑罰は地方裁判所での判決より軽減されました。

文化

大統領報道責任者 Katri Makkonen 再びYleへ(6/18)

この方、ほぼ6年間大統領報道責任者を務めたそうです。もともとYleの方だったみたいですね。公共放送Yleのとある時事番組で、9月から司会を務めるそうです。この辺の人事って、どういうふうになっているのでしょうね。全く分かりません。

パイミオのサナトリウム 国から補助金(6/18)

フィンランドの南西部にあるパイミオというところに、有名なフィンランド人建築家、アルヴァ・アールトの設計したサナトリウムがあります。サナトリウムとして使われていたが1960年代まで。それ以降は、総合病院となっていました。

でもその後、この病院は閉鎖。そして、建物の一部をとある団体に貸出していました。

この建物群の売却先を探しているというニュースが流れたのは2年ぐらい前だったでしょうか。でも、なかなか売却先が見つからなかったようです。

今回、政府の補正予算で、国が補助金を出すという話が。アルヴァ・アールト協会、建物のあるパイミオ市、建物を現在所有している医療団体が一緒に基金を作ることが条件。

貴重な文化遺産ですし、建物を維持するだけでも、かなり資金がいることですから、建物保存の視点で見れば、これでひとまず安心。ただし、この先、具体的にどのように話が進んでいくのかまだ分かりません。

国立オペラの芸術家ら 芸術監督を非難(6/19)

厳しい芸術監督なのでしょうか。国立オペラの芸術家らは、芸術監督に不満があるらしい。でも、監督側は、職場問題は全くないと言っているそうです。

こういうのって、部外者には全く分からない世界って気がする…

フィンランドの黄金時代の絵画にみられるオカルト主義・神秘性主義(6/23)

フィンランドで絵画の黄金期といわれる時代があります。具体的には1880年~1910年頃。その頃活躍した画家、アクセリ・ガッレン=カッレラ、ペッカ・ハロネンやヒューゴ・シンベリらの作品には、オカルト主義的な要素が見られるという話。

おそらく今までは、その視点からの研究はあまりなされていなかったのでしょう。最近、黄金時代の絵画に見られるオカルト主義・神秘主義に関する研究が発表されたらしいんですよ。それでこのニュース。

国際ニュース

EU首脳会議:リンネ首相初参加(6/20)・EUトップ人事、合意ならず(6/21)

フィンランドが新政府になって、初めてのEU首脳会議。リンネ新首相は、初めてフィンランドの首相として参加。

リンネ首相はスウェーデン語だけでなく英語も流暢に話せるのということに、映像を見ていて気付きました。フィンランド人って、こういう人がごく普通にいるからすごいと思います、ほんとに。

ロシア 米国にサイバー攻撃される(6/17)

情報源はロシア。…ということは、米国のメディアがいっていたとおり、サイバー攻撃はほんとうにあったんですね。

ロシアのプーチン大統領 TVで国民の質問に答える(6/20)

ロシア恒例のテレビ番組みたいです。

ジョージアとロシア、お互いを非難(6/21)・ロシア、ジョージアへの旅行を制限(6/22)

ドイツの地方政治家の殺人の背景に極右翼(6/17)

ドイツで環境活動家ら炭鉱近くでデモ 炭鉱閉鎖を要求(6/22)

ボーイング社 飛行機墜落事故の遺族に謝罪(6/17)

トランプ大統領の選挙運動始まる(6/18)

イラン 濃縮ウラン貯蔵量が規定量を来週超過すると発表(6/17)

タンカー攻撃、米国が攻撃者がイランだとする新たな証拠を提示(6/19)・イラン、アメリカの偵察機を撃墜(6/20)・イランと米国の関係悪化 トランプ大統領爆撃取りやめ(6/21)・米国、イランに対する新しい制裁を示唆(6/22)

米国の住宅事情 大都市ではルームシェアも(6/22)

米国の大都市の住宅はとても高い! そんなわけで、ルームシェアをする人たちも多いらしい。

中国の国家主席が北朝鮮を訪問(6/17・6/20)

中国のヨーロッパへの影響力増加(6/17)

気付かないところで何気に影響力が増えてるって話です。

香港の大規模デモ(6/17)・行政長官謝罪(6/18)

中国・四川省で地震、12人死亡(6/18)

エジプトのムルシ元大統領死去(6/17)・埋葬(6/18)

デモ後のスーダン(6/18)

現地からの映像がありましたが、あのデモの騒ぎがウソのよう。街なかは、すっかり静まり返っていました。

砂の採取による環境破壊問題(6/17)

世の中には、海岸の砂の採取して売る人たちもいるのですね。大きな環境破壊問題になっているそうです。

国連:サウジ記者殺害に皇太子関与(6/19)

ISIS の被害者らを現地で救援したスウェーデン医:シリアの子供たちを母親から引き離し、すぐに帰国させるべき(6/19)

ISIS戦闘員の妻たちに対しての同情は一切なく、母親たちに対してはかなり厳しい立場をとっていました。現地を見てきたからこそなのかな。

ちなみに、フィンランドはまだ、シリアの子供たちのその母親らへの対応を決めていません。

東ウクライナでの飛行機墜落事故の容疑者名を公開(6/19)

覚えてますか?ウクライナ上空で飛行機が撃墜された事件。

このたび、事故の調査団が撃墜に関わったであろう容疑者の氏名を公表。ロシア人3名とウクライナ人1名です。ロシア側はもちろん否定しております。

英保守党党首選、ジョンソン氏とハント氏に絞られる(6/20)

エストニアのタリンにフォトグラーフィスカ美術館オープン(6/20)

フォトグラーフィスカはスウェーデンにある写真美術館。どうやら、国外にも美術館をオープンしていく計画のよう。タリンにこの日新しくオープンしたフォトグラーフィスカ美術館は、その中でも最初のもの。展示ももちろんのこと、この美術館のレストランからの眺めもなかなか良さげです。

フォトグラーフィスカ美術館は、ニューヨークとロンドンでもオープンの予定だとか。

トルコのイスタンブール市長再選挙、野党候補が勝利(6/23)

チェコのプラハで、首相の退陣を求める大規模デモ(6/23)

南・中央ヨーロッパで極暑の予報(6/23)



とんでもなく長くなってしまいました。ここまで読んでくださった方はいらっしゃるのでしょうか? こんな長くて分かりにくいであろうものを読んでくださった方、ありがとうございます!

それにしても、ニュース番組で取り上げられる事項って、一週間分だとかなりあるものですね。

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