もう熱くなっているはずのアイロンが、いまいち熱くなかったのです。どうやら、そのアイロンは、一度温まり始めたものの、途中で電源が切れてしまった模様。
アイロンが壊れたのか?とあせりました。でも、そのコンセントに他の電気器具を差し込んで確かめてみると、それも全く作動しません。問題はアイロンのほうではなくコンセントのほうらしい。
さらに確認していくと、そのコンセントと同じ回路の電気は、一切使えないということに気づきました。
そこで、その回路のヒューズが切れたのに違いないと思いまして、分電盤を確認したのです。
うちの分電盤には、こんなぼこぼこしたものが並んでいます。
これはフィンランドでも古いタイプのもの。我が家は、優に築50年以上になる家なので。
いずれにしても、うちにある分電盤のそれぞれのぼこぼこの中には、こんなヒューズが取り付けられています。
ヒューズが切れると、普通は金属個所の中央にある銅色の部分が飛び出します。だから、どのヒューズが切れているのかというのはすぐにわかるはずなのですが……
今回はわからなかったんですよ。
それでも、一部のヒューズを新しいものに取り換えればどうにかなるんじゃないかと、いろいろ試してはみました。でも、相変わらず電気は流れない。
しょうがない。自分でどうにかするのはあきらめて、電気工に修理をお願いすべきかと思っていたところ……
エアコンにも電気が入ってないって夫が言うのですよ。
エアコンは家の外につなげた回路から電源を取っているので、屋内の回路とは別物のはず。なのに、エアコンも切れているということは……
そこで思い出したのが、漏電ブレーカーの存在です。
フィンランドでも、今どきの家だったら、家じゅうのほぼすべての回路が漏電ブレーカーにつなげられていると思います。でも、うちの場合、そもそもここに引っ越してきた時には漏電ブレーカーはなかったのですよ。
でもその後、少し改築をして電気配線を増やしたときに、電気工さんが、屋外の回路と浴室の回路に、漏電ブレーカを取り付けてくれたのでした。
ちなみに、電流が切れていたコンセントは、浴室の電燈と同じ回路。
野外の回路も浴室の回路も使えない……そこでやっと、漏電ブレーカーが落ちたのということに気づいたのです。で、ブレーカーを上げたら問題はすぐ解決しましたよ。
うちの漏電ブレーカーはこれなんですけどね、
これが落ちれば、この写真でONになっている部分がOFFになるわけです。だから、すぐ気づくはず。
でも、最初に「ヒューズが切れた」と思いこんでしまっていたものだから、ここに目がいかなかったのですね。
ドジな話です。せめてもの救いは、電気工に電話する前に気付いたということでしょうか。