フィンランドでの日常生活を綴っています。

火曜日, 8月 21, 2012

保存用のジュースを作る

event_note8月 21, 2012 editBy Kuukkeli forum4 comments
我が家では、収穫したベリーの一部は冷凍保存して、ベーキングなどに使っています。そしてその他は、保存用ジュースの原料になります。

ジャムはほとんど作りません。というのも、我が家ではジャムを使う機会がほとんどないんです。ちなみに、フィンランド人の多くは、パンにジャムをつけて食べるということをしません。


さて、今回は保存用のジュース作りをご紹介します。

まず鍋なんですが、こちらではジュース作り用の鍋というのが市販されています。

鍋は3段になっております。まずは、一番下の部分を設置したところです。水をたっぷり入れています。途中で水がすべて蒸発してしまったら大変ですので。


次の段です。中央には、下からの蒸気が上がるための穴があります。この段には、ベリーから出てきたジュースがたまります。写真には見えませんが、この段から管が出ています。


次の写真だと、雰囲気がわかりやすいかしら。
 

 そして一番上の段です。基本的に蒸し器ですよね。ちなみに、中段を使わなければ、普通に蒸し器として使えるお鍋です。ここにベリーを入れます。



くうっけりは、保存用のベリージュースを作るときには、9リットルのベリー(上段の容量が9リットル)に約800gほどの砂糖を入れます。ベリーと砂糖をサンドイッチ状態にして鍋に入れていきます。



このあと、蓋を熱します。しばらくすると鍋の中央の段にジュースがたまり、管を通して取り出すことができるようになります。

最初に出てきたジュースは一度ベリーの上からざっとかけまわします。

その後少し待ってから、オーブンで100度に熱した瓶に、管から直接ジュースを入れます。瓶の口までジュースを入れたら、熱湯でぐつぐつさせたゴム栓で栓をします。


とまあ、そんな感じで、くうっけりの場合は約3リットルほど保存用のジュースをとり、残りは、保存せずに、さっさと使うようにしています。この方式だと、後に出てきたジュースは糖分が少ない=長期保存にはあまり向きそうにない…そんな理由です。

保存用のジュースは地下室に保存しています。砂糖を使いたくない方々は、冷凍用のプラスチック容器に入れて冷凍したりもしているようです。まあ、人それぞれということで、今回はあくまでくうっけり家方式のご紹介でした。

さて、ジュースを取った後のベリーはどんなかといいますと…


お鍋にいっぱいだったのが、だいぶぺちゃんこになっています。これらも何かに利用しようと思えばできないこともなさそうですが、我が家ではコンポスト行きです。


そういえば、とある知人がその昔飼っていた羊たちの話をしてくれたことがあります。

その羊たち、ある日なんと酔っぱらっていたそうなのですよ。庭の片隅に捨ててあった、ジュース作りに使ったべりーが自然発酵したのを、羊たちが喜んで食べてたそうで…

砂糖とベリーですもんね。確かにアルコールができそうな気がしますわ。

羊さんたちの中にも呑兵衛さんがいるのかな??

4 comments:

herb39michiko さんのコメント...
一番下の画像だけをみると小梅を干したの?って感じですね。
でも、ジュースを作るのに蒸し器は驚きです。
それにしても生でも十分おいしそうな、ぷりぷりしたかんじが伝わってきますよ。
蒸してその中に入れるのではなく、水はあくまで蒸し用なのですね。それでその上に蒸気の出る穴容器を被せ、すのこ(っていうの?)を被せてその容器の中に果汁が落ちるようにするのね!!
Kuukkeli さんのコメント...
蒸して作ると、濾す手間がない分手軽なんだと思います。でもこの方法だと、ほかの方法に比べて栄養分が少なくなっちゃうみたい。それでも手軽さを優先してしまいます。

スグリ類は、こちらでは庭によく植えられています。天候に恵まれれば、ほとんど手入れをしなくとも、実をそれなりにつけてくれるんです。一株から数リットル採れたりもするので、ひと秋に収穫する量もそれ相応です。一部は生で食べて、一部は冷凍して…それでもジュース用が残るんです。

うちでは、それほど収穫量が多いわけではないですが、この秋、この鍋で4回ほどジュースを作りましたよ。お鍋に感謝です。
merlin01 さんのコメント...
こんにちは^^
ジュース用の蒸し器があるんですか。
所変われば品変わるって言いますが面白いですね。
いったいだれが考えたんでしょう・・・・偉い!(すごいめんどくさがりやかな?)

フィンランドってベリー類が豊富なんですね。
山にも庭にもってうらやましい限りです^^
ここは今、一面のセイタカアワダチソウの原っぱです。
そこに草刈機を担いでドンキホーテのように挑んでいます^^;
Kuukkeli さんのコメント...
こんばんは!
このジュース用の蒸し器は、本当に便利です。このお鍋の由来をインターネットで検索してみたのですが、見つかりませんでした。スウェーデンでも使われているようですが、よそのお国はどうなのかしら…

こちらでは、果樹といえばリンゴぐらいしか育ちませんので、ベリー類が豊富なのはありがたいです。もう、野生のブルーベリーやスグリ類は収穫期がほぼ終わりました。この後。もう少し待つと、野性のコケモモの収穫時期がやってきます。

そちらは、まだまだ草が生い茂っているのですね。草刈機も調子よくなったとのこと、今日も原っぱでセイタカアワダチソウと格闘していらっしゃるのかしら。
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