北欧って税金が高いことで有名だけれど、森林でベリーやキノコを摘んで売って得た収入は、フィンランドでは無税なんですよ。
だったら摘んで小遣い稼ぎをしたらいいんじゃないかと思われそうですが、ベリーを摘むのってなかなかつらい。売るほどまでにベリーを摘む人たちの体力と根気には、頭が下がります。
タイからベリー摘みの仕事にやって来る方たちもいるんですけどね、1日に10~12時間ぐらい仕事をするそうです。この時間には休憩時間も含まれるとはいえ、すごいとしか言えません。
くうっけりのベリー摘みは完全に手摘みですが、ベリー摘み用の道具というのもあります。これを使うと、普通の手摘みよりも、ぐんと能率があがるらしい。で、売るほどまでにベリーを摘む人たちは、もちろんこういう道具を使っています。
Poimuri(ポイムリ)という名の道具。他にもいろんな姿かたちのものがあります(Google画像検索→marjanpoimuri - Google-haku)。歯状の部分で茎(枝)になっているベーリーをすくって持ち上げると、ベリーが茎(枝)からもぎ取られ、容器にたまるという仕組みです。
…という言葉より、動画のほうがわかりやすそうですね。ということで、YouTubeで見つけたビデオです。
これ使うと速く摘めると知っていても、くうっけりは使っていません。不要なもの(ベリーの葉とか未熟な実とか…)も一緒に集めてきてしまうし、ベリーの枝を痛めてしまう気がして(上のビデオを見る限りそんなこともなさそうなんですが)。そもそも自家用分しか摘まないので、手摘みでも十分だと思っている次第。
さて、道具を使った時ほどにはたくさんの不要物は紛れ込まないものの、手摘みでも多少は紛れ込むんですよ。葉っぱとかしなびた実とか…
で、ベリーを摘んできた後に使うのがこの道具。
ベリー用のふるいです。紛れ込んできた葉っぱとか食用にならないような実とかが、うまいぐあいに落ちてくれます。見た目単純な道具だけれど、最初にこれを製品化した人はすばらしい!…この道具を使うたびにそう思います。
古いベリー摘みの道具の写真を見つけたので、最後にアップしておきます。フィンランドじゃなくて、ロシアで使われていたもののようですが。
poimuri; marjanpoimija 1853年 ロシア 画像元:poimuri; marjanpoimija | Kansallismuseo | Finna.fi ライセンス: CC BY 4.0 |
ベリー摘みの道具なんて、今は量産されているので数ユーロもあれば手に入ります。でもその昔、こういう道具って貴重だったんだろうなあ…
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