4月も3月に引き続き、コロナに始まりコロナに終わりました。それも、トップニュースはすべて国内ニュース!こういう月はすごく珍しい気がします。くうっけりがこうしてトップニュースをチェックするようになってからは初めてじゃないかな。
毎度のことですが、ニュース内容をうまく日本語にまとめられなくて、わかりにくい変な表現になっているのはご容赦くださいませ。なお、それぞれのリンク先は、 memo@tapionokuni です。
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感染予防のための政策と感染状況
月初めに、COVID-19対策に関して、政府による現状報告がありました。
その翌日には、教育をテーマとした政府の記者会見がありました。ニュースで特に取り上げられていたのは、その中での教育大臣の見解。
学校閉鎖中のフィンランドですが、学校教育は、遠隔教育という形で継続されています。中には、つかまらない(⁉)児童生徒もいるわけです。そういう場合にも教員は、学校での通常の授業体制のときと同様に対処しなけらばならないということ。…大変そうですよね、学校の先生。
COVID-19は、絶対に広がってはほしくなかったところにも広がりました。
先月末から、ウーシマー(フィンランドの首都圏とその周辺)が、4月19日までの期限付きで封鎖されていました。そして…
この日ニュースが放映された時点ではまだ
そしてとうとう、当初の予定より数日早く
フィンランドでも、COVID-19による死亡者数は毎日発表されています。そんな中、こんなことが発覚!
国内で一番感染者数・死亡者数が多い地域で、病院以外(主に老人ホーム)でのCOVID-19よる死亡者が、統計に入っていないことがわかったのでした。(このニュースが報道された翌週、きちんと修正されました)
COVID-19感染予防のための制限をいつまでも続けるわけにはいきません。そのためフィンランドでは、制限をどのように解除していくか検討するための作業部会も作られています。この日のニュースはその部会長の今後に向けての見解。
この日の首相会見での発表です。
フィンランドでは夏、毎年たくさんのイベント・フェスティバルが催されます。政府が「禁止」と明言したことで、6月や7月に予定されていたイベントは開催されないことがはっきりしました。8月以降については、6月に政府が方針を出すそうです。
一方で制限解除についての話も出始めています。
ラジオ番組で、首相はこれからの対策についても言及。
この日は、現場で働く専門医の話もニュースで取り上げられていました。
5月13日までの予定の学校閉鎖。それを継続するか否かメーデー前には決定されるということで…
結果…
再開が決定される前は、教員らから再開に否定的な声があがっていました。でもみんながみんな反対だったわけじゃありません。
経済関係
COVID-19感染拡大予防のための対策は、経済へも大きな影響を及ぼしています。
経済支援のための出費も増えそうだし
国の借金も増えそうです。
国も、必要な出費に対応することが必要なわけで
出費が増える一方で国内総生産は
国の負債増加は、今は致し方ないとされています。でも、いずれは負債を減らしていかなければなりません。
COVID-19の影響により資金補助が必要な企業だけでなく、それ以外にも補助金が流れているということが問題になりました。そこで
また、国の補助金を本当に必要なところに正しく配当することを目指して
国全体としては、経済の先行きは決していいとはいえないけれど、国民への意識調査では
その他
COVID-19の影響で、防護用品は世界的に不足しているようですね。フィンランドでも
その翌日には、ちょっと安心させてくれるニュース。とりあえずこの日は中国から購入したマスクも届きました。
ところが、これらのマスクを検査したところ、医療現場では使えないものだということが判明。(のち、介護施設等で利用されることになりました。が、これらの使用でアレルギー反応がでた人たちがいたため、結局は使用禁止に)
さらに、これらのマスクの購入に携わった仲介業者が怪しい⁉業者だったということが判明し…
担当庁の責任者が辞任
COVID-19感染拡大予防ということで、テレワークも増えましたし、多くの人の自宅での生活時間が増えました。そんな中、公共放送Yleが国民に聞き取り調査。結果、多くの国民は
COVID-19により、フィンランドでも緊急事態宣言がだされています。そして一部、緊急権限法によって人々の生活が制限されている状況。
フィンランドで平時に緊急権限法が適用されたのは今回が初めてだそう。そして今回、緊急権限法の適用で国民の生活をあまりにも簡単に制限できてしまう現実に、危機感も生まれているようです。今回については問題はないけれど、先のことはわからないですから。
COVID-19が世間を騒がせている中、それを恐れてか、病院の受診者数が減少しているとか。小児科でも受診者数が通常より減少しており、必要にも関わらず受診を控えているのではないかと心配されています。
感染拡大予防のために今も多くの制限があるフィンランド。そんな中から、トップニュースで4月に取り上げられたものだけをまとめると
制限継続
- 500人以上の集会・イベント(7月31日まで)それ以降についてはのちに検討
制限解除
- ウーシマー地区封鎖解除(4月15日)
- 学校再開(5月14日)
5月は学校以外にも、いくつかの制限が解除されていくと思われます。今日(5月3日)話し合いがもたれているようなので、遅くとも明日には、政府会見があることでしょう。
最後に、フィンランドでのCOVID-19の状況。5月2日午後1時5分現在です。( Tilannekatsaus koronaviruksesta - Infektiotaudit ja rokotukset - THL より)
- 総検査数:約101 800
- 感染者数:5 176
- 感染率:(10万人あたり) 93
- 入院患者数:182
- 内 集中治療患者数:52
- 死亡者数:220
数字を比べてみると、実は日本のほうがずっと平和?なんですよ。
東京の人口はフィンランドの2倍以上。北海道の人口はフィンランドとだいたい同じぐらい。北海道の人口がやや少ないですが。日本の人口はフィンランドの人口の約23倍。それらのことを頭に入れて比べてみるとよくわかります。
例えば、フィンランドの統計を23倍してみてください。フィンランドのほうが日本よりも割合的にはずっとひどい状況だということがわかると思います。逆にいうと、日本はそれほどひどくないということです。
…なんてことを言われても、安心はできないかもしれません。でも、世界一幸福だとされるフィンランド人らの状況ほどにはひどくないと思えば、ちょっとだけほっとしませんか?
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