フィンランドでの日常生活を綴っています。

木曜日, 5月 17, 2018

フィンランドに棲む2種類の野ウサギ

event_note5月 17, 2018 editBy Kuukkeli (くうっけり) forumNo comments
フィンランドには、2種類の野ウサギが生息しています。ユキウサギ(フィンランド語名 "metsäjänis")とヤブノウサギ(フィンランド語名 "rusakko")です。

先日の子ウサギ( フィンランドの野生の子ウサギ)は、はたしてどっち?

…ということで、ユキウサギとヤブウサギの特徴を調べてみました。

ユキウサギ

フィンランドの在来種。フィンランド全土に生息しています。

冬毛と夏毛では色が違います。夏毛はグレーがかった茶、冬毛は白。そして、雪の上でも難なく動き回ることのできる野ウサギ。雪の上では、後ろ足の指を広げて移動するそうなんです。だから雪に埋まらない。かんじきが備え付けられているようなものですかね。

その他の特徴は

  • 体長:50~60㎝
  • 尻尾の長さ:5~9㎝
  • 体重:2~6㎏
  • 耳は短め(前に倒したとすると鼻ぐらいまで達する長さ)
  • 尻尾は夏でも白い

生息地は一応フィンランド全国とはいうものの、特に南部地方では近年減少しているんじゃないかという話。

理由の一つとして挙げられているのが、気候の変化。フィンランドの南部では、根雪になる時期が遅く積雪も少ない年が多いこの頃。でも、冬には雪色になり雪の中を動くのが得意なユキウサギにとっては、雪が多いほうがいいのです。

実際、今までに撮ったウサギの写真をまじまじと眺めてみましたが、手元のある写真の中には、ユキウサギらしきウサギは見つかりませんでした。

もっとも、森林地帯じゃなくて、畑が多い地域で撮ったものがほとんどだからかもしれません。フィンランド南部地方の畑作地帯とか住宅地近郊などを動き回っているのは、たいがいヤブウサギだそうなので。

ヤブノウサギ

20世紀の初めに、東方からカレリア地峡経由でフィンランドに入ってきた野ウサギ。現在の生息地はフィンランド南部から中部地域。ユキウサギよりも後ろ足が細く、雪の中を動き回るのは苦手です(足が埋まっちゃうんですね、きっと)。

特徴をいくつか。

  • 体長:55~70㎝
  • 尻尾の長さ:8~12㎝
  • 体重:4~8㎏
  • 耳は長め(前に倒したとすると鼻の先よりも長い)
  • 冬もグレーがかった茶色

これは、一か月余り前にうちの隣の空き地にいた野ウサギさん。耳は長いし、尻尾の上は黒っぽいので(この写真では分かりにくいですが、別の角度から撮った写真を見ると尻尾の色が明らか)、ヤブノウサギですね。



さて、先日の子ウサギ( フィンランドの野生の子ウサギ)はどちらでしょう?

…耳の長さを見るとユキウサギとも思えますが、いかんせん子ウサギ。大人のウサギとは体の比率が違うかもしれない。そして、残念ながら尻尾は見えなかった…

ということで、ユキウサギなのかヤブノウサギなのか、くうっけりには結局識別できなかったのでした😢 誰か教えて~

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