世間では、なんだかんだと新型コロナウイルス対策が打ち出されていて、なかなかすごいことになってきています。フィンランドでの対策は中央ヨーロッパに比べればまだゆるいけれど、前回ブログに書いたとき( コロナの影響はフィンランドでも)とは状況がかなり変わりました。
フィンランドでの現在の対策の一部を挙げてみますと…
- - 学校は水曜日から閉鎖(休暇ではなく遠隔教育・自主学習などの形)。ただし、1〜3年生は学校で授業を受けることができる(保護者が社会に不可欠な職についていて子供を自宅でみることができない場合)。保育園・就学前教育は運営。
- - 10名を超える人数で集まらない。
- - 公共の場所での無駄な滞在は避ける。
- - 公共の博物館・劇場・図書館・運動施設・プールなどは閉鎖。
- - 老人ホーム・病院などへの訪問は、特別な場合を除き禁止。
- - 公務員らを可能な限り在宅勤務に。
- - 70歳以上の者は人とのコンタクトを極力避ける(つまり隔離に近い状態)
- - 国境を封鎖する。(3月19日から)
- - 国外からフィンランドに帰国した者は、2週間自宅に隔離。
フィンランドでは、感染拡大は避けられないものとして捉えられています。で、これらの対策は感染拡大を避けるためというよりも、感染拡大のスピードを抑えることで医療崩壊を避けるため。そうすることで、リスク集団や高齢者らを守るため。…そういうふうに説明されています。
ところで、日本での休校はかなり急だったんですよね、確か。フィンランドの場合、学校閉鎖について発表されたのは月曜日の午後。そして閉鎖は水曜日。学校や地方自治体、そして保護者らに一日の余裕を持たせるためにその日程にしたらしい。まあ、それなりに予想はされていて、すでにその時点で、遠隔教育に移行していた高校なんかもありました。だから、学校閉鎖によるバタバタは日本ほどには大きくないと思います。それでも、自治体や先生、保護者らはいろいろ大変でしょうけれど。
そんな中、ツイッターに流れてきた話…
とある9年生(日本でいう中3)らは、学校閉鎖が政府会見で伝えられたその日、自主的にネット上に仮想教室(?)を作りクラス全員がログインして準備。準備が整ったところで先生を招待。
…いまどきはそういう子どもたちもいるんですねえ。すごい!
そうそう、図書館が開いていたのは今日まで。それで今日は、何冊か本を借りだめしてこようと図書館に立ち寄ってきました。そして、地元新聞の記者が、図書館にいたご婦人にインタビューしているのにたまたま出会せ…
「明日から隔離生活なので本を借りておこうと思って。…私らみたいな年代を気にかけてくれているのはうれしいよね…」
というご婦人(会話の内容からするに70歳すぎ)の言葉を耳にしたのでした。なんかほわっとしました。自由な移動や活動が制限されて不便だろうにもかかわらず、そういうふうに受け取ってくれているということに。
あ、別に盗み聞きしたわけじゃないですよ。聞こえちゃっただけです。図書館って静かだから😅
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