その1: 掃除
日本では年末、つまりお正月が来る前に大掃除をします。フィンランドの場合は、クリスマスがくる前に大掃除。 joulusiivous(joulu は「クリスマス」siivous は「掃除」のこと)という言葉もあるんです。
その2: ごちそう
日本では、年明け前に正月用のごちそうを作っておいて、新年にはしばらくそのおせちを食べる。そもそもおせちって、主婦がしばしのお休みを得るためのものでもあるって話。フィンランドではイブの夕食に向けてクリスマス料理を作ります。一度の食事では到底食べきれない量です。で、その後はしばらくそれらを食べることになる。よって、当分料理をする必要なし。その代わり、クリスマス料理が続きます。
その3: 人との交流
日本では、お正月には帰省する人もおおいですよね。それから、くうっけりが子供の頃住んでいた田舎では、お正月には、近所の人や親戚の人が新年の挨拶に来たりしてました。フィンランドではクリスマスには実家に帰る、もしくは、親を呼んで一緒にクリスマスのごちそうを食べるというのがよくあるパターンじゃないかな。少なくとも、一人でイブの夜を過ごすというのは、あまり一般的じゃなさそう。
クリスマスの翌日26日は、フィンランドでは第2クリスマス…やはり祝日です。昔、この日には親戚や知り合い宅をを訪問したりしていたらしいです。
その4: プレゼント
今の日本の子どもたちは、クリスマスプレゼントももらってお年玉ももらうのかもしれないけれど、昔はお年玉だけでしたよね。くうっけりもそうだった。お年玉っていうとプレゼントという感じはしないけれど、「お金のプレゼント」ともいえますよね。お正月は、複数の大人たちからお小遣いがもらえる年一回のチャンスでした。
フィンランドでは、子どもたちにとっては特に、クリスマスはたくさんのプレゼントがもらえる年一回の大イベント!結構な数をもらう子もいるみたい。おじいちゃん、おばあちゃんをはじめとして、親しい親戚がたくさんいると、おそらくプレゼントの数も増える…それもお年玉とちょっと似ているかも。
うちではクリスマスだからといって、特に変わったことはしないし、クリスマスっぽい飾りすらない💦 プレゼントのやり取りからもすっかり遠ざかっています。
それでも夕食はクリスマスメニュー。出来合いのものがほとんどですが、毎年2品だけは家で作ります。
一つはクリスマスハム。これは家で作るといっても、それ用の肉は出来合いのもので、家では焼くだけ。毎年、夫の担当です。今年は昨日のうちに焼いちゃってました。
家で作るもう一品は、ジャガイモのキャセロール。茹でて潰したジャガイモに小麦粉を少し混ぜ、しばらく暖かいところに置いておくとデンプンが分解されて甘みがでます。それを利用した自然の甘みのキャセロール。これはくうっけりの好物でして、毎年自分で作っています。たいがいはうまく甘みがでなくて、黒蜜を少し加えて味を調整することになるのだけれど😢 でも今年は成功‼ 今までで一番うまくできたんじゃないかしら。相変わらず、見かけはアレですが。
フィンランドでは今年も例年通り、正午にクリスマスの平和宣言が生中継でTV放送されました。番組の流れは毎年同じ。演奏される曲も宣言文も同じ。それをわざわざ見るのも変な気がするのだけれど、それを見ると、クリスマスが始まったという実感がわくのです。除夜の鐘を聞いて新年の訪れを実感する…その感覚とちょっとだけ似ているかもしれません。
フィンランド公共放送のオンデマンドサイトを見たら、平和宣言の動画が埋め込めるようになっていました。国外からも視聴可能みたい。
フィンランドの古都トゥルク市からの中継です。北緯60度ぐらいに位置している市ですが、雪がぜんぜんありませぬ。気温のほうも、今日はプラスだったみたい。もしかして、場所によっては日本のほうがずっと寒い?
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