バスから一歩足を踏み出した途端、ほわ~んと甘い香りがただよってきました。
花の匂いだろうというのは察しがついたものの、どの花から漂ってくる匂いなのかは分からない。そこで、もしかしてこれか?とおぼしき花々のにおいを確かめながら、バス停から自宅へと歩いてきたのでした。はたから見たら、変な奴にしか見えなかったことでしょう。
でもその甲斐あって、香りの源が分かりました。この花です。
シロツメクサに似ているけれど、別な花。フィンランド語では alsikeapila。apila はクローバーのことなのですが、その前にくっついている言葉、Alsike は、スウェーデンにある場所の名前だそうです。なんでも、かの有名な植物学者のリンネさんがこの花を最初に記録した場所が、Alsike だったのだとか。
蛇足ですがそのリンネさん、この花がシロツメクサとアカツメクサの交配種だと思っていたそう。それで学名が、Trifolium hybridum。
和名は「タチオランダゲンゲ(立和蘭蓮華)」
この花、毎年今の時期には道端や休耕地などにたくさん咲いています。
でも、この花の香りに気をとめたことは今まで一度もありませんでした。こんな身近に
ある花なのに、なんでこの香りに気づかなかったんだろう…。
うちの界隈には、この時期アカツメクサも
シロツメクサも
咲いています。
これらの花にも独特の香りはありますが、タチオランダゲンゲの香りはそれらとは全然違う!
もしタチオランダゲンゲを見かけたら、ぜひ匂いを確かめてみてください♥
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