Wikipediaによれば
タンポポに似た黄色い花を咲かせる。また、葉がフキに似ていることが、フキタンポポの和名の由来となっている。ということです。フキタンポポの花はタンポポの花よりも質素ですけどね。
フキに似ているという葉っぱは、今はまだ影も形もありません。葉は、花が咲き終わってから顔を出すのです。
葉が枯れたずっと後に花を開き(フキタンポポは多年草)、葉は花が散ってから顔を出す…そんなことからフキタンポポは、フィンランド語ではleskenlehti(lesken(未亡人の)lehti(葉))と呼ばれています。
…というのが、よく知られているこの植物の名前の由来ですが、もう一つ別な説もあることを最近知りました。
フキタンポポの葉は、一方(葉の裏側)には細かい毛のようなものが生えていて、さわると暖かい感じがするのだけれど、もう一方(葉の表側)はなめらかで、冷たく感じる…その冷たい側がちょうど、隣にいて温めてくれた人がいなくなったあとのようだというのです。
春一番に咲く花ですが、ちょっと悲しい名前の植物です。
話変わって…
昨夜、生まれて初めてオーロラを見ました。フィンランドに住んでいるのに…と意外に思われるかもしれませんが、北欧と言ってもこのあたりは、北極圏からはずっと南。はっきりとしたオーロラを見ることのできる機会というのは、そうあるものではありません。曇っていればダメだし、明るすぎてもだめ。いい条件はなかなかそろいません。
でも、昨夜のオーロラはすごかった!ラップランドで見られるようなものよりはずっと劣るのだとは思います。それでも、緑の光のカーテンがはっきり見えて感動しました。街灯が目に入らない、真っ暗な場所だったら、もっと素敵だっただろうなあ…
ところでオーロラは、フィンランド語で revontulet(revon(狐の)tulet(火))です。日本の「狐火」を連想してしまうような名前ですが、オーロラと狐火では、イメージがあまりにも違いすぎますね。
なんでも、雪原を一目散に走る狐の尾が地面に触れて火花が散り、それが天に昇ってオーロラになったっていう話で、revontulet という名は、そこからきているそうな。
昨夜ほどではないにしろ、今夜もオーロラが見えるかもしれないと聞いて、さっき見に行ってみましたが、見えませんでした。残念…