今までにも暖冬だった年はもちろんあります。真冬なのに雪ではなく雨が降るというのも、北欧といえどこのあたりでは、決してめずらしいことではありません。
でもこの冬は、フィンランドに来てから一度も経験したことがないほどの暖冬。
この冬、雪は何度か降ったけれど、根雪になることはありませんでした。たいがい、暖かく積雪量のほとんどない冬でも、日陰のどこかには雪が残っているものなのですが、今は全く雪がない!南部のスキー場は、全部人工雪で営業してるし、この時期のフィンランドには超珍しく、なんとゴルフ場が開いているらしい。
ここ何日か、気温も驚くほどに上がりました。上がったと言っても、6℃とか7℃ぐらいなものなので、日本の感覚だとまだ「真冬」かな。でも、真冬日(最高気温が0℃以下)も珍しくないはずのこの時期に、そんなに気温が上がる…それも昼間だけじゃなく夜にもそんな気温の日があったというのが恐ろしい。
そんな陽気に、植物も春だと勘違いしてるみたい。
セイヨウハシバミの雄花が咲き出してからは、すでにしばらくたっています。今日改めて見てみたら、以前にもまして雄花が伸びて(咲いて?)る!!
これはクロフサスグリの芽。さすがにまだ芽はつぼんだままだけど、この時期としてはふっくらし過ぎの気がします。
庭にある果樹の中で、例年一番最初に花をつける紅葉スモモ。これ、もしかして蕾?この時期にもうこんなに大きくなっちゃって大丈夫かな…😢
そして、ハスカップはもう葉っぱが開きかけてるし…😭
このまま春が来くれるのなら問題ないけれど、まだ2月の中旬です。このあたりでも、3月に氷点下20℃前後まで冷え込んだ年もある。…凍えることなく無事に春を迎えてくれるかどうか、とっても心配です。
この陽気で、なんと、桜の花が咲きだしたところもあるようですよ。
トゥルク市(フィンランド南西部)を流れる川のほとりに植えられた桜の花です。
春と勘違いしているのは、植物だけではないみたい。ヘルシンキにあるコルケアサーリ動物園の熊さんたちも冬眠から目覚めたそう。
この冬は、本格的な冬が来ないまま終わるのかな…
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