さて、少し前の話になりますが…
嵐活動休止が、NHKでトップニュースとして取り上げられていたということを目にしました。正直言って驚きました。
とはいっても、くうっけりは「嵐」を実はよく知らない。だから、彼らの活動休止が、どれだけ日本国民の心♥に影響を与えるのかというのは想像できませぬ💦 その昔のキャンディーズの解散とか百恵さんの引退(こういうのしか思い出せない世代です ^^;)よりも影響大きいってことなのかなあ。
NHKのトップニュースの選択の良し悪しは別にして、結局そんなニュースも日本の今の社会の一面を表しているのかなとは思います。そもそも、嵐が有名じゃなきゃニュースにもならないわけだし。
で、ふと考えたのですよ。日本の国営放送のトップニュースと、フィンランドの国営放送のトップニュースは、どれだけ違うんだろうかって。
とはいっても、そんなことは考えてもわかりはしない。だから、実際にチェックしてみることにしました。
うちでは、NHKのテレビニュースを見ることのできる環境はないけれど、ラジオニュースは聴けます。インターネットで配信されているので。それらの中から夜7時のニュースのトップになっていたニュースを挙げてみます。
一方、フィンランド国営放送Yleのニュースからは夜8時半のテレビ(Yle Uutiset | Yle Uutiset 20.30 | TV | Areena | yle.fi )のトップニュース。
テレビとラジオの違いはあるけれど、ニュース番組の長さはだいたい同じぐらいです。
2019年2月4日(月曜日)のトップニュース
日本: 小4女児死亡 母親を傷害容疑で逮捕 “暴行知りながら止めず” | NHKニュースフィンランド:財務省が、今後の国の財政の見通に関するレポートを発表。
参考: Valtiovarainministeriö: Uuden hallituksen varauduttava kahden miljardin euron leikkauksiin tai veronkiristyksiin | Yle Uutiset | yle.fi
ところでこの日は、1980年代に活躍したフィンランドのもとスキージャンプ選手 Matti Nykänen(マッティ・ニュカネン。日本語だと通常「マッチ・ニッカネン」)の訃報がありました。その日一日、フィンランドのニュースサイトではかなり取り上げられていたので、もしかしてこの日のトップニュース?と思ったのだけれど…
国営放送のニュース番組では、トップじゃなくて2番目。まあ確かに、国民生活との関わりを考えれば、財政関係のニュースのほうがトップになるのは自然かな。
ちょっと気になって、フィンランドの民放のニュース番組(MTV3の夜10時のニュース)を見てみたら、そこでは訃報がトップでしたけどね。国営放送と民放の違い???
2019年2月5日(火曜日)のトップニュース
日本: 統計不正問題 安倍首相 賃金増加の判断変わらない | NHKニュースフィンランド:老人介護施設の介護員の人員数を定める法律の法案作りに着手
国内ニュースというのは、その国をよく知らない人にとってはちんぷんかんぷんですよね。少し説明すると…
フィンランドでは最近、一部の老人介護施設で、老人たちに十分な介護がされていなかったという問題が浮上。原因のひとつは、十分な数の職員を雇用しなかったということ。そこで、必要最低限の職員数を法律で決めてしまおう、という話が持ち上がったらしいです。
2019年2月6日(水曜日)のトップニュース
日本:トランプ大統領 一般教書演説 | NHKニュース(ごめんなさい、うまく日本語にできないのですが…)
フィンランド:今内閣は老人介護問題の解明に取り組むが、法律の制定は来期の内閣に委ねようではないか
いずれにしても、今日も老人介護に関すること。それだけ大きい問題だということですかね。でも一方で、来たるべき選挙にそなえての思惑いっぱいに見えなくもない。フィンランドでは今年の4月に、国会議員の選挙があるのですよ。
フィンランドでは、トランプ大統領の演説に関しては軽く報道されただけでした。演説前の5日のニュースで、アメリカの現状も含めて報道されていたからかな。
以上、3日分のトップニュースでした。
雪まつりのニュース
トップニュースとは全く関係ないのだけれど…4日(月曜日)のニュースの中に、札幌の雪まつりの話もありましたよ。ニュースというより、話題としてちょっと取り上げられた程度ですけど。というか、「それについてはウェブサイトで見れますよ」っていうウェブページの宣伝とも受け取れましたな…(最近よくあります、そのパターン)
そのウェブページへは下のリンクから。今年は雪まつり会場に、ヘルシンキ大聖堂の雪像が創られたそうです。それで、ニュースサイトで紹介されているのですね。もちろんフィンランド語で書かれていますが、写真もありますのでよかったら覗いてみてください。
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