そんな中、今月の中旬の状況をもとに発表された今年の穀物の予想生産量。それによると、今年は去年の生産量よりも穀物全体で18%も少なくなりそうだとのこと。
フィンランドで生産されている主な穀物は、大麦・燕麦・小麦・ライ麦です。昨年と比べてのそれぞれの減少率は、大麦と燕麦が10%余り、小麦は30%、ライ麦に至っては57%も。
主に降水量の少なさが響いているそうです。ライ麦については、去年の秋の種まきの時期に天候不順で、作付け面積が減少してしまったのが大きいらしいですが。
いずれにしても今年のフィンランドでの穀物の収穫量は、21世紀に入ってからの最低記録になるだろうとのことです。
確かに、6月にもまだ何の芽も出ていない畑もありましからねえ。( 2018年6月を振り返る)
加えて、今月はこんな畑も目にしたのですよ。
麦畑です。もう穂を出しているのとまだあまり育っていないのが混在しているんです。なんだか抜け毛の時期の動物のヘアみたいに見えません?
5月にはほとんど雨が降らなかったので、おそらく一部しか発芽しなかったんです。残りは、6月の中旬ぐらいに雨が降ったおかげで発芽したということのようです。発芽しないのも悲しいけれど、これはこれで農家泣かせですよね…
このあたりの暑さは相変わらず続いているし、雨もあまり降らず、今も乾燥注意報が出ています。乾燥注意報は当分続くだろうなあ。なにしろ、我が家界隈のこの先一週間の天気予報がこれですもん。
先週はフィンランドでも、国内としては比較的大きな山火事がありました。幸いなことにそちらの方は鎮火したようです。
フィンランドのお隣の国、スウェーデンでもこの夏、雨がほとんど降ってないんだとか。フィンランドのものとは比べ物にならないほどの大きな山火事があちこちで発生して、今もまだ鎮火していないとのこと。
スウェーデンもやはり今年は不作だそうだし、昔だったら来たる冬はちょっとした飢饉?! でも、今の北欧ではそんなことを心配せずにいられるのがありがたい…。ただ、農家の方々は大変だろうなあ。
そういえばこの雨不足、牛たちにとっても災難のようです。牧草が十分に育たないのだそうですよ。だから冬用の餌も十分に確保できない。それで、餌が足りなくならないように、予定よりも多くの牛さんたちを堵殺場に送らなければならないという話です。
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ところで、熊谷で 41.1℃の最高気温を記録した日、フィンランドの国営放送Yleのニュースでも、日本の暑さがとりあげられていました。国外からも見ることができるようなのでリンクしておきますね。16分34秒あたりからが、日本に関するニュースです。(今日現在(7月26日)からは、あと27日間視聴可能)
暑い暑いとぼやいてしまうくうっけりですが、日本の暑さと比べればどってことないんでうよね。ぼやかず、フィンランドにはそうそうない、夏らしい夏を楽しまねば…
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