フィンランドでの日常生活を綴っています。

土曜日, 12月 02, 2023

フィンランドの医療サービスって…

event_note12月 02, 2023 editBy Kuukkeli (くうっけり) forumNo comments
真冬日の続く今日このごろです。


風邪をひきました。微熱と咳と鼻水ぐらいで、まあ大したことはありません。タンペレにバスで行ってフェア会場でたくさんの人達と会ったら風邪ぐらいもらってくるかもしれないと、ちょっと覚悟はしていました。でも、どうも感染源はそっちではなかったみたい。夫が近場からもらってきたもののようです。

大した風邪ではないから、健康センター(地域の公共診療所)にはもちろん行きません。そもそもこんな風邪じゃあ予約も取れないに違いない。


親からもらった健康体のおかげで、日本にいたときからほとんど病院には縁がありませんでした。そんな私なので、フィンランドでも医療機関のお世話になることはめったにありません…というか、日本にいたとき以上に足が遠のきました。より健康になったということではないですよ。単に、フィンランドの公共の医療サービスは日本の医療サービスとはぜんぜん違うということを学んできたからです。

例えば…

私のかつての職場では、病欠も有給でした。ただし、医者の診断書を提出するというのが条件。ある日、仕事から帰ってきた私はどうも熱っぽいことに気づきました。測ったところ確か38度以上あったんじゃないかな。これじゃあ翌日は仕事を休んだほうがよさげ。というわけで、医者の診断書をもらおうと帰宅後すぐに市の健康センターに出向いたのですよ。結果「今日はもう予約が一杯で診療できない。明日に予約入れておくから明日改めて来て」と言われました。行く前に電話で問い合わせなかった私が悪いんですけどね、あの頃はまだ、フィンランドの医療事情をよく知らず、日本の感覚で動いてしまっていたのですねえ😓

つまりあれです。救急でもない限り、フィンランドの公共医療機関では当日行って診療してもらえるなんてことはまずない。予約は必須です。それもね、そんなに空きがあるわけではなく、予約できるのは何日もあとの日時だったりします。


日本と違いそうなことは他にもありますよ。

だいぶ前の話になりますが、うちの夫がちょっとした手術をうけました。足の手術、それも両足。小さい手術ではあったけれど、両足ともに切開して中もいじられているわけで…痛いですよね、きっと。で、これが日帰り手術だったのです。朝病院に行き、閉院時刻前に帰宅するよう言われていました。で、車で迎えに行ったら、そこまでは看護婦さんが車椅子で夫を連れて来てくれました。でも、自宅に帰ってきてからが大変。痛かろうがなんだろうが、車から降りて歩いてもらわなきゃ家に入れない💦 でも、病院で一泊という選択肢は最初から全くありませんでした。

また、乳がん手術を受けた友人の入院期間は一泊二日!手術日に病院に行ってその日一泊、翌日帰宅。

股関節手術を受けた友人も病院には一泊二日のみ。一人暮らしの彼女は、さすがにそれでは生活するのは無理だと、退院後ケアハウスみたいなところに1週間あまり入所していました。


フィンランドの医療サービスって充実してるんでしょ?と誤解されがちですが、実際には至れり尽くせりには程遠いのですよ。


話はそれますが、健康センター絡みということでついでに…

何年か前、まぶたの一部が皮膚炎になりましてね、薬局で買った薬をいくつか試したけれど一向によくならない。仕方ないので健康センターに予約、受診してきました。

私のまぶたを観察したお医者さん、皮膚炎のこととは別に「まぶたが邪魔じゃない?」と聞いてきました。どうも、眼瞼下垂みたいなことを疑ったっぽい。おそらくそのお医者さん、東洋人ののっぺりとしたやや腫れぼったい一重まぶたを見る機会が今までなかったのではないかしら。私のまぶたがまさにそのタイプなんですよ。ついでにややタレ目気味で目が大きいとも決していえない、というか目は小さい(細い)です、はい。西洋人の目を見慣れたお医者さんには、私のまぶたは病的なほどに邪魔に見えたのかもしれません…😅

あ、肝心の皮膚炎の方はすぐに治りましたよ。処方箋をもらって買った塗り薬は効果てきめんでした。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ スローライフへ
にほんブログ村

0 comments:

コメントを投稿