フィンランドでの日常生活を綴っています。

火曜日, 4月 30, 2024

ヨーロッパアカマツ(フィンランドの樹木)

event_note4月 30, 2024 editBy Kuukkeli (くうっけり) forumNo comments
フィンランドで松といえば、ヨーロッパアカマツ。


フィンランドではとても身近な木です。何しろフィンランドの森林の半分以上を占めるのがこの松。

昔から様々に利用されてもきました。スキーや舟の素材として、あるいは家を建てるときにも使われてきました。根っこは縄の材料となり、松脂は傷の手当に使われました。また、タール作りに多く使われてきたのも松です。さらに、現代ではパルプの原料としても使われています。

松の幹はグネグネ曲がっているイメージがあったのだけれど、必ずしもそうではないのですね。フィンランドの、特に産業林で育っている松の幹はこんなにすっと伸びています。


とはいうものの、育ち方は場所によりけり。例えば、岩の割れ目やくぼみの土壌がほとんどない場所に生えている松。写真には2本の松が写っているのわかりますか?


私がこれらの木を最初に見たのは20年ぐらい前。その頃から大きさはほとんど変わっていないような… 

もっとも、岩がちといえどもう少しマシな場所だとこうなる。


松ってほんとにたくましいです。

面白いのは松の樹皮。アカマツというぐらいなので、特に幹の上の方はこんな赤茶色。表面はペラペラと薄く剥がれる感じです。


ところが年を取ると、樹皮は亀甲状になります。


そして樹齢300年以上ともなれば、樹皮はこんなにも↓立派!


このような亀甲状に厚くなった樹皮は、かつての子供達の舟作りの材料にもなっていました(関連:フィンランド人たちは子供の頃 こんな船を作って遊んだそうな - 手仕事@タピオの国)。

樹皮といえば…フィンランドでは飢饉のときに松の皮(正確にはこの表面の皮ではなくてその内側の靭皮の部分)をパンの材料として使うことで餓死から逃れたというのもここではよく知られた話。

松ってほんとにすばらしい!!

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