夫が、パイクパーチを持ち帰ってきました。知り合いの漁師さんから、獲りたてのものを手に入れたのだそう。
袋に入った状態でうちにやってきたので、体が弓上になってしまっていますが、なかなか立派なパイクパーチです。重さ約3.5㎏。
このお魚の産卵の時期は6月ごろだそう。でもおなかの中には、すでに立派な卵巣がありました。
フィンランド人の夫は、この魚の卵には見向きもしません。というか、食用だと思ってないらしい。サーモン系の魚の卵は喜んで食べるんですけどね。
でも、くうっけりにはこれがおいしそうに見えました。そして、急に煮つけが食べたくなったのでした。
夫とくうっけりとでは、それだけ育ってきた食文化の違いが大きいってことですね。
ということで、あきれている夫を無視して、魚卵の煮付けを作ってみました。みりんもお酒もないので、砂糖と醤油だけで味をつけた素朴なものです。
で、それができたら、今度はなんだか日本酒で晩酌がしたくなりましてねえ…
でも、日本酒はないので、ウォッカでちびちびやりましたよ。
煮付けなんて食べたのは、すご~~~く久しぶりです。幸せ~!!!
夫はあきれてましたけどね。
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魚卵と言えば、今年はヨーロピアンパーチの魚卵も手に入れたのでした(関連記事:
ヨーロピアンパーチ)。
その後、それを食べた時のことについては書いていなかったので、魚卵ついでにそっちのほうも書いておきます。
いくつかの方法で食べてみました。生でも食べてみたし、火を通して…たとえばスパゲティにまぶして食べる、なんてこともしてみました。
意外だったのは、生であろうが火を通した場合であろうが、魚卵のプチプチ感がなかったこと。もともとそんな魚卵なのか、処理法のせいなのか???
あれこれ作った中で一番気に入ったのは、魚卵入りのおにぎりです。
ごま油でぱらぱらになるまで炒めた魚卵をご飯に混ぜて、それでおにぎりをつくるというもの。魚卵の味が海苔の味にマッチしてなかなかおいしかったのですよ。で、この夏は、この魚卵おにぎりをたびたび作ってました。
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どの魚の卵が食用とされていて、どの魚の卵が食用とされていないか…そのへんのことはよくわかりませんが、日本人だったら食べちゃいそうなものも、フィンランドでは捨てられてしまうことが多い気がします。
そういえば、バルト海ニシンの魚卵も、たいがいは魚をさばいた時に出る廃棄物でしかなく、ミンクのえさかなんかになるらしい。ニシンの魚卵といえば数の子じゃないですか!! もったいない…