フィンランドでの日常生活を綴っています。

木曜日, 10月 16, 2014

ウーマヤ旅行 その4

event_note10月 16, 2014 editBy Kuukkeli (くうっけり) forumNo comments
だいぶ日がたってしまいましたが、ウーマヤ旅行の続きです。


ウーマヤには自然もいっぱいあるのに、そこではなんと、煙突のてっぺんで馬を飼っていたりします。


なんてことは、もちろんあるはずもなく、これは芸術作品。


Umedalen skulpturpark(ウメダーレン彫刻公園←Wikipediaへ)にあった作品です。


公園には、他にもさまざまな作品がありました。どちらかといえば抽象的といえるような作品もあれば



とっても具象的な作品も…


上着のしわも本物っぽいですけれど、かなり細かく造られていまして、なんとこの服のメーカーさんまでしっかり区別できるぐらいのものでした。

で、この像がこんな風に立っていると


中に入りたいのに入れないのかな…なんて、かわいそうに思えてきてしまいます。


他にはたとえばこんな作品。



そしてこちらは、フィンランド人のカーリナ・カイッコネンという方の作品です。


彼女の作品といえば、ヘルシンキ大聖堂の前の階段に、ずら~っと並んだ上着…それが印象に残っています。それって数年前…だと思って、さっきネットで確認したら、14年も前の話でした。近頃、月日がたつのがちょっと早すぎ…


ここに行ったのは9月21日ですが、この時期はもう、紅葉が始まっていました。


10月中旬の今は、もうこれらの葉もきっと、ほとんど散ってしまっていることでしょう。


ウーマヤでの観光は、この公園が最後でした。


こちらは、帰りのフェリーを待っているとき、ウーマヤのターミナルで目にしたプレートです。


直訳的には、「1939~1946年に行われた、子供移送の記念」っていう意味???でもそれだと、とっても変な日本語です。「児童疎開記念」とでも言い換えればいいでしょうか?

日本でも戦時中は、都会の子供たちが田舎に疎開するっていうのがあったようですが、フィンランドの子供たちの疎開先の多くは、スウェーデンだったそうです。スウェーデンは、大戦には参戦していませんでしたし。

戦時中は、この港にも、フィンランドから子供たちがやってきたのでしょう。そして戦後は、ここからまた、母国に帰っていった子供たちがいるということなのでしょう。

*****

ということで、ウーマヤ旅行の話は今回でおしまいです。


ところで旅行中は2人部屋に宿泊でした。見ず知らずの団体企画の旅行に一人で参加したので、ホテルでのルームメートも全然知らない人だろうと思っていました。でも、ふたを開けてみたら、その昔同じ学校に通っていた、1学年違いの同じ学科の子。お互いびっくりの、うれしい偶然でした。

月曜日, 10月 06, 2014

ウーマヤ旅行 その3

event_note10月 06, 2014 editBy Kuukkeli (くうっけり) forumNo comments
Bildmuseet(この美術館について、詳しくはこちら…英語のページですが…)へ行きました。


まず、建物自体が独特でした。

入り口付近から見上げた写真ですが、


これだと、あまり 何ということもなく見えてしまうかも。


こちらは、美術館と同じようなつくりで、美術館のお隣にあった建物です。ちょっと風変わりですよね。表面の素材は木です。



このとき美術館に展示されていたのは、中国の現代美術でした。くうっけりには、内容的に重すぎました。前半はちゃんと見ていたのだけれど、気分がどんよりしてきそうだったので、後半はちょっと足早に…

そして、美術館の1階にあった喫茶店へ行って、景色を眺めながら、ゆっくりコーヒーを飲んだのでした。


ちょっと見ると、湖畔の風景のようにも見えますが、これは美術館の喫茶店から撮った写真です。ここに見えるのは、湖ではなく川です。


そうそう、美術館の近くには、公園もありました。

公園の真ん中に、なぜか巨大な洗濯ばさみ…




ウーマヤには、他にもいくつか興味をそそられる建築物がありました。これはその中の一つ。


「ウーマヤ東駅」とでもいえばいいのでしょうか。いずれにしても、「駅」です。

内側から見ると…


ここでも存分に木材が使われています。


ところで、建物は素敵でしたが、駅構内には不思議なほどに人がいませんでした。

バスステーションから駅に入ったところの通路にも、人がまったく見当たりません。


時間帯のせいだったんでしょうかねえ。土曜の夕方でしたし。それともこの駅、単なる通勤用の地方路線の駅なのかな…

ほんとに駅なのか?って疑ってしまうほどの静けさでしたが、線路はちゃんと続いていたのでした。

土曜日, 10月 04, 2014

ウーマヤ旅行 その2

event_note10月 04, 2014 editBy Kuukkeli (くうっけり) forumNo comments
ウーマヤの印象は、大学、中央病院、そして環状交差点…


ウーマヤには広い大学キャンパスがありました。そして、とにかく自転車が多かった!!
それも、大学生が多いことの表れなんじゃないかと、勝手に解釈したのでした。

ウーマヤには大きな中央病院もありました。確か、病院は街で2番目に大きい雇用者だっていう話でしたよ。

中心街付近では、信号のある交差点をほとんど目にしなかった気がします。その代わりといっては何ですが、環状交差点がたくさんありました。市内には六十数か所の環状交差点があるのだと、ガイドさんが言っていました。


…なんてことを見聞きできたのは、ウーマヤ到着後すぐ、フィンランドから一緒にわたってきた貸し切りバスで、市内観光をしたから。観光には、ウーマヤのフィンランド語ガイドさんが一緒でした。


ウーマヤ市教会です。


今でこそはレンガ造りの教会ですが、ここに昔あったのは、木造の教会だったのだそうです。
昔の教会は、18世紀にロシアの軍隊に焼かれ、その後再建された木造教会は、19世紀に火事でまた焼けてしまったとか。

今度こそは焼けない教会を…ということで建てられたのが、このレンガ造りの教会。19世紀末の建築ということですから、再建されたものとはいえ、もう優に100年以上の歴史があるのですね。



教会の一角には、お墓といいますか記念碑といいますか、こんなものが…


第二次ロシア・スウェーデン戦争で活躍した方のお墓だそう。フィンランド人には馴染み深い方のようで(ちなみに、戦争時にはフィンランドはまだ、スウェーデンの一部でした)、皆さんしっかりとガイドさんのお話を聞いていました。


くうっけりは、その辺の歴史には詳しくないので話がいまいち分からず、ぼへ~っと周りを見回しながら、教会からは対角の位置にあった、こんな建物の写真などを撮っておりました。


手前側はほら、環状交差点になっていますよ。


ベステルボッテンの博物館にも行ってきました。数々のテキスタイルも展示されていましたが、写真なしです。撮影禁止ではなかったようですが、そんな場所で写真を撮るというのは、どうもはばかれまして…きっと、古い人間なんでしょうね…

で、野外での写真。


なぜか、19世紀風に着飾った人たちが集まっていました。そんな中に、この馬車も混じっていました。何かの催し物の練習じゃないか?っていう話も耳にしましたが、真相は謎…


バスから街の中を見ながらちょっと驚いたのは、建築工事をしているところがたくさんあったことです。ヨーロッパって、今、一般に景気が悪いっていう話なのに、ウーマヤはそんなふうにはぜんぜん見えませんでしたよ。むしろ、景気がいいっていう印象を受けました。フィンランドと違って、スウェーデンの景気はまあまあなのかな…

木曜日, 10月 02, 2014

ウーマヤ旅行 その1

event_note10月 02, 2014 editBy Kuukkeli (くうっけり) forumNo comments
もう、2週間ほど前の話になりますが…

スウェーデンにある、ウーマヤ(Uumaja)という街に行ってきました。ウメオ(Umeå)って言うほうが正式かもしれませんね。Umeåはスウェーデン語名、Uumajaはフィンランド語での名称ですから。

今年はそのウーマヤで Vävmässa というのが開催されました。手織り関係の催し物です。3年に1回意の催し物なので、今年はウーマヤには、日本からも旅行された方々がいるんじゃないかと思います。


ウーマヤは、ストックホルムからだと、かなり遠く感じるであろう北の街ですが、フィンランドからだと、意外や意外、結構近いのです。

というのも、ちょうどウーマヤがある辺りは、フィンランドとスウェーデンの間に広がるボスニア湾の幅が狭く、Merenkurkku(海の喉)と呼ばれている海域。フィンランドのヴァーサ(Vaasa)という街とウーマヤは、片道4時間の直行のフェリーで結ばれているのです。


もっとも、うちからヴァーサまでが遠かった…


今回、Vävmässaへの旅行を企画していた見ず知らずの団体に申し込んで、旅行に参加させてもらいました。企画団体の拠点は、我が家から100kmぐらい離れた街。まずその集合場所まで、車で1時間あまりかかりました。

集合場所は、古い牛舎を改築して作ったという、こんなアトリエの前。


アトリエの駐車場に車を預けて、そのあとは貸し切りバスに乗り込んで、ヴァーサに向けて出発。バスに揺られて4時間あまり。その日はヴァーサのホテルに宿泊。

ということで、フィンランド国内の移動時間のほうが、フェリーの乗船時間より、ずっと長かったのでした。


ヴァーサで一泊した翌日の朝、貸し切りバスでヴァーサ港ターミナルへ。

ターミナルの入り口…あんまり人影がありませんけどね。


フェリーも決して大きくはありませんでした。でも、船内には、レストランもバーも売店もしっかりありました。


ウーマヤ港到着後の写真。ほぼ中央に移っているのが、乗船してきたフェリーです。




ウーマヤの港は小ぢんまりとしていました。ターミナルを出て、一番先に目に付いたのは風力発電所らしきもの。



この後、フェリーに一緒に乗ってきた貸切バスで、ウーマヤの中心街に向かったのでした。